そこらの回転寿司よりもはるかに高い岐南町の『とろ一挑』へ行った。しかし本来、僕は行く気がなかった。それが昨日、おごってくれるわけでもない連中が「回転寿司なら、はま寿司が美味しいわよ」と言ったので、それを誤って次女に漏らしてしまった。すると朝から回転寿司コールが延々と続いた。目を閉じて想像してごらん、半径５０センチ以内で「炙りとろサーモン！」と何十回も連呼される気弱なパパを。しかも、はま寿司なら百三歩譲ってよしとするが、そうじゃないんだ。そこで気付いたのだが、これは明らかに僕の潜在意識を利用した罠だ。娘に漏らせば確実に樋口一葉先生を失うと知っていながら、そのように仕向けた巧妙な罠だ。どうだろう、今日の食事代５８６０円から娘に漏らしてしまった僕の過失分を相殺しても４６８８円はそいつらに損害賠償請求できるのではないだろうか。今後、僕にものを言うときは「何かあったら８割返し！」というルールがあることを覚えておいてもらおう by 久しぶりの半沢直樹風。
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