砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

五臓六腑に染み渡るビーフシチュー

案の定、今日も寒かった。次女が来年に成人式を迎えるため、固定電話に掛かってくる98%は振袖の勧誘だ。日曜日だからか今日だけでも5件もあった。やはり連中は間抜けなのだろう、その証拠に私が電話に出るとバカの一つ覚えのように「お嬢様か奥様はいらっしゃいますか?」と決まって同じセリフを吐く。なので今日の5件目の電話が鳴ったとき、私が「はい、私が母です」と大胆な裏声で答えた。「はい?」と先方の女性が疑問形で聞き返すので「何か御用かしら?振袖だったらどこかのお店に見に行こうと思っていたところなの」とボヘミア~ン♪の葛城ユキをさらにハスキーにした声で応戦した。当然、先方も薄々どころか濃厚に気付いてはいるものの「本当に振袖を見に行きたい客かもしれない」という淡い期待を1ミリでも抱いている以上、むげに電話を切られない状況であることは私には容易に想像できた。マニュアルどおりにしか対処できない無能な連中には、おそらく初めてのパターンなのだろう。よかったら君もトライしてみないか!?