砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

「正しい生き方」「間違った生き方」「自分の生き方」

愛知県豊橋市の小学校で3年生の女子がイジメられていた同級生をかばって男女3人から跳び蹴りをくらって大ケガを負ったという腹立たしい事件をテレビで見た。すると、隣にいた長女が「この子、誰も好きになれなくなっちゃうね」と小さく言った。そのとき父である僕はハッとした。だって僕、積極的に他人を好きになったことが49年間の人生で一度もないんだ。僕はとにかく自分が大好きだ。例えば、第三者から嫌な目に遭わされたら「俺をイジメたらバチ当たるぞ、この野郎」「お前はもう三途の川を岸から30メートル以上も渡っちまっている」などと思いっ切り念じている。いいかい、マジで。生き方には3つしかない。それは「正しい生き方」「間違った生き方」「自分の生き方」。だから僕は、正しかろうが間違っていようが自分の生き方ができれば御の字だと本気で思っている。僕は長女に「自分を好きになるんだ。一番長く付き合う人だから」と言った。自分を好きになれない人間は他人を好きになることは絶対にない。でも、長女は父の言葉を聞いていなかった。まあいい。