砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

唇よ、熱く僕を語れ

丸顔の次女曰く「クリーニング三兄弟がね、ドラム式より縦型の洗濯機のほうがいいって。汗による汚れがほとんどだから裏返して洗ってそのまま干したほうがいいってテレビで言ってたよ。でもね、そんな情報をテレビで言ったらクリーニング屋さんに洗濯物を持って行く人が減っちゃうよね」と。ハハハ、顔が丸けりゃ発想まで丸いな。そんな連中は絶対に洗わねぇよ。洗濯機で年中無休、完璧に洗っているまともな主婦ならそんな情報などとっくに調べて知っている。テレビを見て「へー」とか「ほ~」とか「なるへそねぇ」などと感心している連中はそれを知ったところで絶対にやらねぇよ。生物学的にそういう生き物なんだよ。化石で有名な三葉虫が生存していたカンブリア紀からそういう稀少なカテゴリに属しているんだよ。そう、そのクリーニング三兄弟がテレビで熱く語れば語るほど「ステキ!あたしもあの店に持って行きたいわ♪」となるのよ。安い主婦はそういう物体なんだよ。雨上がりの午後、加納にある『松福 加納店』を訪れた僕は「桜葉餅」を買った。そして、それを熱い珈琲で一気呵成に押し流した。うん、上品で絶妙だね。この和菓子の原材料や製造方法を理解したところで「僕も作ろう」と真剣に考える奴など絶対にいねぇよ。できるだけ詳しく熱く語れば語るほど相手は「僕、無理。もう奴には絶対に敵いっこない」となる。では、明日は下品な甘味を求めて歩きたひ。

松福の桜葉餅

松福 加納店の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら goo.gl