砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

言い訳の見抜き方

言い訳はいいわけがない。やめてくれ、団塊の世代が好んで使いまくる部下に対するそのダジャレ。うんざりだよ。そこでだ、今回は発する言葉の8割がウソか冗談でその中の7割3分が言い訳という人格うんぬんの前に存在自体がほぼフィクションのこの僕が「言い訳の見抜き方」について語ろう。はい、こんなに長いセリフを噛まずに一気に読めたこの僕を全力で褒めてほしい半沢直樹を意識した巻頭文はここまでです。この際、どっちにしても堺雅人の『リーガル・ハイ』の古美門研介でも可。基本的に諸悪の根源であるこの僕だから、僕の半径7メートル以内で何かしら怪しい小っちぇ事件が発生したら「犯人は杉山だ」と思ってほぼ正解だろう。ただし、大きなことはできない小心者ゆえに小っちぇ事件に限ります。その際に「ぼ、僕じゃないですって。そ、それは100%誤解ですよ」と高速まばたきで弁明を始めたらそれは間違いなく言い訳だろう。ハハハ、真犯人が必ず言うセリフが「それは誤解ですよ」だ。僕が小学6年生の夏休みのことだが、ラジオ体操の出席カードにハンコを押す係だった僕。ある日、3丁目か4丁目に住む○○君のお母さんが「杉山君がうちの子だけ出席のハンコを押さなかった」と町内中に言いふらしていた。「んなわけねぇだろ。ハンコなんか押しても押さなくても1円ももらえないから並んだ順に速攻で押しまくっただろが」と腹の中で思ったものの「何を言ったところで日本語が通じないだろうから相手にするのはやめておこう」とやり過ごした。そして、その数日後、○○君のウソだということが判明した。その日以来、法廷に立つ場合を除いて何もやましいことをしていなければすべて「我関せず」とやり過ごすことに決めた僕。午前11時、バローで「うずら玉子串フライ」を買ってきた僕だが、どうやら「焼き鳥」を頼まれていたようだ。「どうせ何を買うかコロッと忘れたんでしょ?」「それは誤解だって。これしかなかったんだって」「焼き鳥がないわけないでしょ」「この猛暑で野菜と鳥が激減してんだよ」という会話を楽しんだ。

うずら玉子串フライ