すでに名曲『ケッタじゃなくてチャリ』の作詞&作曲はリチャード3世 @こんなリックのテーマ曲を作ったけどCDにする予定もない杉山です。
Oh!チャリ、チャリチャリチャリチャリチャ~リ ♪ Oh!チャド、チャドチャドチャドチャドチャ~ド ♪
さだめなのさ、リチャ~ド3世ぃ
しゃしゃしゃしゃばだばでぃ~だ、しゃばしゃば ♪ リックはナスが嫌い、Oh! It'a miracul! oh! no no no.
ちなみに、ナオミの曲はヘドバとダビデの『ナオミの夢』を援用します。
さぁ、そんなそう、腐っても…→ビジネス系ってハナシはバシッとやめて、 今日もサラ~ッとお読みください。
■私はそこを通り抜けて“リチャード3世@社長専属コンサルタント”と
細く書きつけた自分専用のオフィスの鍵を開けた。ここは仕事場であり、 傷ついた心と体を休める休息の場であり、熱い珈琲を愉しむ場所なんだ。
■で、パブリック・ガーデンから2ブロック離れたマーボロ・ストリート。
世間では祈年町2丁目と呼んでいる場所だ。そして、チャイムが鳴った。 クロネコだった。しかもクールだった。とどのつまりは、要冷蔵だった。
■冷え切った大あんまきを窒息するくらい口に詰め込みながら、2日前に
ナオミが私に言った「あなたって高利貸しみたいに薄情ね」って言葉を アタマの中で繰り返していた。これっていい意味なのだろうか、ってね。
■本当に窒息しかけた。
どうやら食べるか考えるかの作業を、同時に進行できない体質のようだ。 そして、ターン・テーブルをビリー・ホリディに変えた。でも、CDだ。
■2度目のチャイムが鳴った。それは、昨日から数えても2度目だった。
身長は私よりも2センチ程高い、取立て屋のヨッシーだった。そして、 全身を黄色いスーツで纏っていた。そう、彼は風水占いが趣味だった。
■冷え切った大あんまきを熱い珈琲で流し込んだヨッシーが、
ウエッジウッドのソーサーを親指でコツンと小突きながら、 小さくそして横顔で「今日の大吉方は、北西だ」と言った。
■O・ヘンリの2ページが読める程の時間が経ったとき、
ヨッシーが「なぜその理由を聞かないんだ」と言った。 そして私が言った。「私はそういう質問はしないんだ」
■ビリー・ホリディから、ジョン・コルトレーンの1枚にソッと変えた。
私が言った。「じゃあ、カフカを好んで読む女の扱いと 高級クラブのツケの取り立てでは、どっちが厄介なんだ?」
■「カフカだ」とヨッシーが短く答えた。そして、北西の出窓を眺めて、
「安い飲み屋だったら別だがな」と続けた。ネクタイに左手をあてて、 「依頼人はすべて弁護士だ。手形ではなく、すべてキャッシュなんだ」
■クリネックスを2枚抜き取り、ブランパンの手巻き時計を拭きながら、
「これは 300万円だ。18件の仕事の依頼で買ったんだ。外科医者でも、 俺のような取立て屋がはめても、ブランパンは正確に時を刻むんだ」
■こんな私は、ネットで買った29800円のエルジンを右手で覆った。
「世の中に天職なんてないのさ。必要がなければ、消えるだけなんだ。 取立て屋稼業に誇りなど持っちゃいないが、埃とも思っちゃいない」
■透明パックに2個の大あんまきを詰めながら、ヨッシーがそう言った。
そう、やりたいことだけでこの先、食っていける訳じゃない。でもね、 やりたくないことでも続けてさえいればね、きっと好きになるはずさ。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
そろそろ別のキャラクターを増やさないと苦しくなってきました。 ルパン三世でいうところの石川五右衛門のキャラが確実にほしい。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━