砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0743滴:目の前の鹿と周囲の山

やっと暑中見舞いのキャラを筆ペンで描いたので印刷をしようと思ったら、 すでに残暑見舞いの季節だと却下された@あとは年賀状に賭ける杉山です。

ちなみに、暦の上で季節を決めるのではなくて実際の体感温度が肝心です。

ですから、これだけ暑けりゃ暑中見舞いどころか猛暑見舞いでも十分です。

さぁ、そんな年賀状でも使えるように来年の干支の猪で新キャラを描いた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■身長は164cm。細身でストレートの髪は黒く、

背中のあたりまで優雅になびく。品のある鼻は、 描かれたギリシャ彫刻のように筋が通っている。

■そんな女性に憧れて仕事ができないとご相談をされました。

だから、本当にそんな奴がいるのかと私は聞き返しました。 すると、胸ポケットから一枚の写真を私の前に置きました。

■たしかにプラトンの女性版でした。

7月に部内の小さな移動があって、 はじめてプラトンと遭遇しました。

■それからと言うものは毎朝出社するのは楽しいんですが、

まったく仕事が手につかないのでとっても困っています。 あ、申し遅れましたが相談者の男性は28歳の独身です。

■私は眉間にシワを寄せると両手で額を抱え込みました。

宇治金時を一気にかき込んだのでキーンとしたんです。 しばらくするとキーンが治まったのでお話をしました。

■足を組み直して「お前、独身だろ。なんで言わねぇんだよ」と私。

水を飲みながら「それができないからご相談してるんです」と彼。 ま、たしかにそうだと頷きながらもこの手の相談がちと苦手です。

■「なんでできないんだよ。相手はギリシャ語か」と私。

「いえ。ふられると辛いし彼氏がいるだろうし」と彼。 「あほ。お前、そのうちに会社を首にされるぞ」と私。

■そして、仕方がないので私の経験談を延々とお話しました。

どんな美人でも面と向かえば3日で飽きる。絶対に飽きる。 だから、164cmの黒い髪の猪だと思えと言い切りました。

■そう、山の中で耽美な鹿を追い求める猟師って、

それに夢中になるので山が目に入らないんです。 でも、自分にとっての大切なものは山なんです。

■だから、目の前の鹿だけしか見えない状況はNGです。

そして、その鹿を撃ち落とすだけの勇気もない奴など、 会社と言う大きな山からも見放されて終わるだけです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

まぁ、若い社員にはそう言うこともきっとあります。 でも、若くなくてもそう言うことは絶対にあります。

独身の頃の私は、相手がいかなる状況にあろうとも、 こっちが一方的に想いを寄せれば速攻で言いました。

だって、言うだけなら原価は0です。 だから、ほとんどの場合は撃沈です。

そんなときは自分を慰める1本のテープを用意しました。

ハマショーの『片想い』からそれは始まって、 竹内まりやの『元気を出して』で終わります。

そう、どんな場合でも必ずハッピーエンドで終わります。 惚れた腫れたもいいけれど他に大切なこともあるもんだ。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━