昨日の「デブの法則」に続いて今日は「ジャネーの法則」です。
これは、フランスの哲学者であるポール・ジャネが発案した法則で、
主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、 年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に解明したものです。
生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例し、 年齢に反比例する。
もう頭の中がグチャグチャですよね。
それでは、この法則に具体的な数字を当てはめてみますと、
50歳の社長にとって、1年の長さは人生の50分の1であるが、 30歳の社員にとっては30分の1に相当する。
つまり、50歳の社長にとっての10年間は、 30歳の社員にとっての6年間である。
お分かりでしょうか?
社長「綾小路君、アッと言う間の10年間だったな」
社員「はい、そうですね(俺にとってはまだ6年しか経ってないぞ)」
これが社長と社員との間で大きなギャップを生みます。
よく「人間に平等に与えられているものは時間だ」と言われますが、 確かにセイコーの針は平等に円盤の中を刻みます。
ただ、その長さの感じ方が年齢によってまったく違います。
新入社員は、5分休憩しただけですぐに元気を取り戻す。 しかし50歳を過ぎた部長は、30分経っても体が重い。
下手をすると深い眠りに入って二度と目覚めることがないかも知れない。
若い連中は、1時間も遊べば十分です。 朝から晩まで遊び呆けているように思われがちですが、
奴らの体は、短い時間で満足するようにできています。
逆に年配者の方が厄介です。若い連中の1時間が、 年配者にとっては3~5時間に相当するからです。
地球上のすべての人々に平等に与えられた時間。 その時間でさえも、年齢によって感じ方、捉え方が大きく異なります。
50歳を過ぎた社長の1日と、ピカピカの新入社員との1日とは、 その長さが何倍も異なります。
それを十分に理解した上で接しないと意志の疎通などできっこありません。
あなたの1分が、他人の60秒と同じとは限りません。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
個人的には、40歳を過ぎたら大人の時間に切り替えた方がいいと思う。
40歳の私と20歳の君。
40分の1と20分の1とでは倍も違いますからね。
大人の時間、子どもの時間の切り替え時をわきまえないと、 いつまで経っても「価値観が違い過ぎる」と愚痴を吐くばっかです。
価値観が違うのではなく、流れる時間の長さが違うのです。
ついこの間まで「あけましておめでとうございます」だったのに、 もうすぐ「暑中お見舞い申し上げます」の夏がやって来ます。
大人の時間に切り替えたら、1日1日をもっと大切にしなければ。。。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━