砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0772滴:机上の口論:大男の想い出

小さい頃から病気がちで会社も転々と変わらざるを得ない大阪の女性から、 励ましの言葉が欲しいと言われた@山芋木からとメールを送った杉山です。

ちなみに、杉山さんって癒し系とちゃうん?と大阪弁で返事を頂きました。

ですから、角度を変えて癒し系ではなくていや死刑だとさらに返しました。

さぁ、そんなええか大阪でもな冗談が通じん女もおるんやでと怒ってきた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■今でも答えが分からない高校時代の問題があります。

それは国語や数学ではなくてホームルームの話です。 同じ柔道部の190cm近くある大男と担任の話です。

■担任の先生は「今日は教育委員会から視察に来るから、

いつもよりもキレイに掃除をすること」と言いました。 すると大男は「それはおかしいんじゃないですか」と、

■呼吸を荒げて言いました。過剰に酸素を必要とする大男は、

「ありのままの姿を見せるのが本当じゃないんですか」と、 首をクイッと後ろに振って髪をなびかせながら続けました。

■なるほどねぇ。と私は教室の片隅から福耳を立てて頷きました。

一体、どっちが正解なんだろうかとしばし考えていたそのとき、 担任が「あほ。来客があるときはキレイにするもんなんだ」と、

■一蹴し「それが社会の常識なんだ!」と社会を持ち出しました。

生徒はこれを言われるとまったくなにも言えやしません。そう、 大人が子どもに「酒の味が分かるのか?」と訊くのと同じです。

■分かっていても分かったとは決して言えません。

すると大男はぶつぶつ言いながら退散しました。 私は未だにどっちが正解なのかが分かりません。

■ある会社の社長が「机の上を汚したまま帰る奴はダメだ」と言いました。

私は大男を思い出して「そんなことはどうでもいいです」と返しました。 だって、机の上をキレイして帰るだけなら足元に書類を置けばOKです。

■そして、続けて「仕事をしているときが問題なんです」と明言しながら、

「書類を散らして作業をしている奴は的が絞れません」と断言しました。 私は未だにどっちが正解なのかが分かりませんが大男の肩を持ちました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

ある日、社長は蛍光灯が切れるまで使いました。

ある日、社長は電池の残量がなくなるまで使いました。

ある日、社長はボールペンのインクがなくなるまで使いました。

ある日、社長は銀行から借りた融資の残高がなくなるまで使いました。

ある日、社員が出社すると会社のドアには裁判所からの貼り紙がありました。

小さな会社の社長は目先のケチに囚われ過ぎて、 本当に大切な大きなものを見失っていたのです。

題名:100万回生きたい社長 著者:すぎやまひろみち

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━