いろいろな方面の知識が豊富で会うと必ずウンチクを語る社長に向かって、 私が「磯野波平へぇへぇへぇ~62へぇ」と言った@にらまれた杉山です。
ちなみに、そのときは『アルプスの少女ハイジ』について語っていました。
ですから、原作ではペーターがわざとクララの車椅子を壊したらしいです。
さぁ、そんなペーターの問題よりも自分の社員にもっと給料を払ってやれ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■「少子化問題について会議をするのでお越し下さい」と、
名古屋市にある小さな会社の社長から電話がありました。 それは社員に問題を解決させるための発想の訓練でした。
■ま、少子化問題がテーマとしていいのかどうかは別にして、
とにかく子どもがたくさん生まれるように考える会議です。 子どもがたくさん生まれる(=売上げが上がる)発想です。
■そして、その方法は違法行為でさえなければ、
商道徳や倫理上の問題は無視して考えました。 だから、子どもがたくさんできればOKです。
■初め「杉山さんはオブザーバーで結構ですから」と言われました。
私は「それって新しい食いもんなのか?」と一瞬、戸惑いました。 オブザーバーってよく考えたら黙って聴いているだけの人なのね。
■目の前の14人の若い社員たちは熱心に多くの意見を言いました。
ある男性社員は「将来が不安なために子どもを作らない」と言い、 ある女性社員は「夫が協力する環境ではないから」と言いました。
■それを片隅で聴いていた社長は目を細めながら嬉しそうでした。
辛い。私はオブザーバーだから決して喋ることが許されません。 貧乏ゆすりが限界に達したときに社長が「一言」と言いました。
■そして、この世と魔界をつなぐ通路を塞いでいた扉が開きました。
たまっていた私は喋りまくりました。問題の趣旨がズレてんです。 将来の不安とか夫の協力なんてなんの問題の解決にもなりません。
■鱒の養殖場で卵を産むのは決まってメスなんです。
メスは将来の不安やオスの協力など心配しません。 非常に危険な例えですけど人間もきっと同じです。
■必ず互いに好きな男女が出会えば子どもはできるはずです。
だから、全国で毎日のようにお見合いをさせればOKです。 生まない理由を考えるんじゃなく生ませることを考えます。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
途中まで書いていて思ったんですが、 とってもデンジャラスな表現ですね。
でもね、あくまでも答えを導き出すための発想ですから。 あ、いけない。ちょっと守りに入っている自分を感じる。
たしかに鱒は極端な例えですが、 子どもを生むのは女性だけです。
だから、生まない理由を排除することよりも、 生ませる仕組みを作った方がきっと正解です。
生まない理由は構造的なものだから、 絶対に一朝一夕ではなくなりません。
今回のテーマで「将来の不安」とか「夫の協力」を挙げることは、 大義名分としてはとってもキレイなお答えですが解決はしません。
売上げは社員のヤル気だけでは絶対に上がりません。 売上げは無理矢理にでも作ってしまうものなんです。
作ったあとにそれを維持できるかどうかが、 社員たちのヤル気にかかっているだけです。
お見合いがウルトラCだとは思いませんが、 生ませるためのキッカケとしては正解です。
生むんじゃなくて生ませるというのが今回のテーマの答えで、 間違っても世の中の女性のことを揶揄した訳ではありません。
最後に海水魚よりも淡水魚が好きなので鱒を使いました。 そう、私は世の中の女性たちのシモベとして頑張ります。
もうこのくらいで分かっていただけたかしら? そして、 この続きは明日の【私説】でソッと書きたいと思います。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━