午後3時の紅茶と愉しむ山崎製パンの豆大福を買いにバローへ行った私は、 魚売り場で首をかしげる若い奥さんを目撃した@手を差し延べた杉山です。
ちなみに、その若い奥さんは「小女子」を「こじょし」と呼んでいました。
ですから、それは「こうなご」と呼んでイカナゴという細い魚の俗称です。
さぁ、そんなきっとこの若い奥さんは「胡瓜」を「こづめ」と呼ぶはずだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■名古屋市にある小さな会社の社長夫妻とお会いしました。
その会社は18名の社員を抱える事務機器の販売業です。 そして案の定、経理部長が社長の奥様です。細かいです。
■見るからに細かそうな奥様です。おそらく、
PTAの監査役を率先してやるタイプです。 私の前に座った社長は愚痴をこぼしました。
■奥様の前で「これが細か過ぎる」とアゴで指して言いました。
私は「うん」とは言えないので「なにがですか?」と訊くと、 社長は「社員の経費ばかりを集計するんだよ」と答えました。
■どうやらエクセルで社員の領収書の縦計をしているようです。
きっと奥様は会社のためを思って考えてやっているはずです。 でも、多くの場合、奥様のお考えが会社の足を引っ張ります。
■経費なんてどれだけ使ったって構いません。
その分、売上げを上げさえすればOKです。 しかし、それが奥様には分からないんです。
■会社のためになる社員は、
売りを上げることよりも、 支出を抑える人なんです。
■そんな感じのことを奥様はボソッと言いました。
だから、動かない社員ほど評価が高くなります。 得意先と飲み食いする社員は許せない社員です。
■案の定、会社の売上げが前年よりも5%ほど下がってしました。
しかし、奥様は「だからこそ支出を削減したい」と言いました。 私は社長に「首にしたら?」と奥様を目の前にして言いました。
■すると奥様はレシートを置いたまま喫茶店を出て行きました。
怒ったみたいです。その会社の給料の平均は約22万円です。 だから、動かない社員は会社の経費をまったく使いませんが、
■どう考えても約22万円の赤字を確実に発生させます。だから、
お金が掛かる社員とお金を使う社員とは天と地ほど異なります。 社長は「杉山さんとは縁が切れるかも知れない」と言いました。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
思ったことを素直に言えば言うほど、 ご縁ってプチッと切れるものなのね。
極端な話、会社に出社せずにマンガ喫茶で遊んでいても、 売上げさえ上げれば営業マンとしては100点満点です。
そこに社員としてのモラルとかモスラを見出そうとするので、 ザ・ピーナッツが悲壮な表情で歌い出すんです。すびばせん。
経費を毎月100万円ほど使ったとしても、 売りを毎月5000万円上げれば十分です。
でも、多くの能が無い経理部長は、 その100万円の内訳を調べます。
そして、絶対に5000万円の内訳には目もくれません。 そうやって社員たちのヤル気を萎えさせて行くはずです。
売上げが下がったんじゃなくてヤル気が萎えただけです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━