砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0936滴:やってみたいFA制度の導入

名古屋に向かうJRの車中で2人の女性が『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する 妖怪について語り合っていた@どうしても会話に入りたくなった杉山です。

ちなみに、2人の女性は水木しげるの故郷である鳥取県の出身のようです。

ですから、鳥取なまりなのか「あれだ、こめかみじじいだ」と言いました。

さぁ、そんな「それはきっと子泣き爺(こなきじじい)だ」と私が叫んだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■社員数が5000人を超える会社の労働組合で働くお客さんがいます。

彼は会社をもっと働きやすい環境にしたいと真剣に相談をしてきます。 優秀な社員が適正な評価を受ける仕組みを作りたいと彼は言いました。

■大きな会社がお好きな社員の持ち株制度を取り入れても、

お金さえ払えば優秀な社員じゃなくても株主となります。 それに3年後に絶対に上場すると言うなら話は別ですが、

■上場もしない会社の株を持ったところで紙くず同然です。

社員の給与から天引きして少しの株を持たせたところで、 会社にとっても社員にとってもいいことなどありません。

■私は「FAの導入はどうよ?」と彼に言いました。

彼は「ファイナルアンサー?」と私に訊いたので、 黙ってそのままスカイプを切ろうかと思いました。

■FAとはフリーエージェントのことで、

プロ野球でよく話題になる仕組みです。 要は、会社の中の部署間での移籍です。

■5000人を超える会社の中で働く優秀な社員だったら、

海外事業部とか経営管理の花形部署に入りたいはずです。 ならば入社して5年経ったらFA権を与えればOKです。

■すべての部署を含めた移籍を可能とする権利を与える訳なので、

決して他の部署への移籍を前提とするシステムではありません。 入社して5年が経てばどんな社員でも平等に得られる権利です。

■それを行使するかどうかは本人の意思次第です。多くの場合、

それを行使する優秀な社員はいつかは必ず去り行く社員です。 会社にとっても新しい血の循環を促すいい機会だと思います。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

一応、大きな会社では希望する部署を伝える制度はありますが、 それはあくまでも希望であってほとんど叶うことはありません。

しかし、それに比べてFA権はとっても強固なシステムで、 部門長と権利を行使した社員が相思相愛になればOKです。

どこのどいつもそれを阻むことはできないんです。でも、 FA権を行使してもすべての部署が見向きもしなければ、

その優秀な社員はきっとその会社には居続けられません。

徹底的にスリルとサスペンスです。一か八かの人生です。

ちょっと前ですが、すっごく仲がよい異業種の3人の社長たちに、 3社間でFA制度を導入したらどうですか?と私は提案しました。

おぉ!それはいいかも。と3人とも言ってはくれました。 それから2年の年月が流れましたが音沙汰がありません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━