砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0954滴:時代の波に乗る方法:テキトーにそこそこに

キーボードの左端の [Shift]と[Ctrl]キーしか使っていなかったので、 右端にもある同じそれらのキーも使うことに決めた@平等に愛す杉山です。

ちなみに、表面がツルツルになったキーと新品のままのキーがありました。

ですから、左上から右方向へ順番にすべてのキーを人差し指で押しました。

さぁ、そんなキレイな新聞紙を見ると必ず折りたたんで筋を入れたくなる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■登場人物

・矢部賢一 … 株式会社トップ計器 業務用機器サービス課課長。 48歳。千葉県出身。超マジメで毎朝6時に出社。 お客さんの対応も早く呼ばれたら夜中でも向かう。

・高見栄三 … 株式会社トップ計器 家庭用機器サービス課課長。 48歳。兵庫県出身。毎朝始業の10分前に出社。 毎日定時の17時に退社して21時には酔っ払う。

■同期入社の2人だったが、まったく性格は異なっていた。

矢部課長はだれよりも早く出社すると始業の9時前には、 機械の修理をするために得意先へと向かう車の中だった。

■その道中で会社に向かう高見課長とよく出会った。

高見課長の仕事といえば家庭用機器の修理なので、 お客さんからの依頼などほとんど0に等しかった。

■矢部課長はなにがあっても売掛金は回収したが、

高見課長はできれば回収する程度の努力だった。 ま、家庭用機器なので請求金額も数十円だった。

■当然、社内での評価は思った通りの好対照で、

矢部課長はだれからも厚い信頼を受けていた。 高見課長はOLからも相手にもされなかった。

■社内全体が忙しいのに家庭用機器サービス課だけが暇だった。

それから約1年が経過した。相変わらず高見課長は暇だった。 ところが、時代はワープロからパソコンの時代へと変化した。

■100人を超える社員の中でパソコンができる者が1人もいなかった。

すると高見課長が1台のパソコンに向かった。要は、暇だったからだ。 9時30分から16時45分まで毎日1台のパソコンに向かい続けた。

■それから約2ヶ月後、高見課長は「パソコンの栄ちゃん」と呼ばれた。

そりゃ朝から夕方まで毎日やっていればだれでも覚えてしまうはずだ。 その会社の中で確実に時代の波に乗ったのは高見課長ただ一人だった。

■一方、矢部課長といえば、現在でも毎日、

朝から晩まで得意先へと出っ放し状態だ。 すると社内での存在感が薄くなってきた。

~ 長くなりますので引き続き編集後記でお話します ~

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

■その当時、消費税の率が3%から5%へと上がった。

すると大手のスーパーなどはポスレジを入れ替えた。 そのポス部門を家庭用機器サービス課が受け持った。

■要は、パソコンに詳しい者が必要だと思われたからだ。

パソコンの栄ちゃんは社内では絶大な信頼を得ていた。 当然、大手スーパーとの取引なので売上げは上がった。

■しかし、よく考えたら高見課長は努力などしていない。

暇だったからパソコンで時間を潰していただけなんだ。 ところが、矢部課長は朝から夜中まで努力をしている。

■そう、時代の波に乗るためには過剰な努力などする必要はないんだ。

運がいいとか悪いとかで片付けてしまえばそれで終わってしまうが、 矢部課長のように存在が薄くなるほど外で頑張ることはNGなんだ。

※本文に登場する人物はすべて実在して悲しいことに事実ですが、 人物の名前とか会社&部署名のみそれらしく変更してあります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━