砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0967滴:あるホームレスの静かなる決意

知り合いの男性から「貴金属や宝石なら米兵が高く買い取ってくれる」と、 スカイプのチャットで呼ばれた@アメリカ兵に知り合いはいない杉山です。

ちなみに、それは米兵(べいへい)ではなくコメ兵(こめひょう)でした。

ですから、東京・名古屋・大阪にある日本最大級のリサイクル百貨店です。

さぁ、そんなその男性は大阪に住んでいる以前は立派な社長のホームレス ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■私をスカイプのチャットで呼びつけたその男性は、

大阪のどこかに秘密基地を構えるホームレスです。 追っ手が来るので居場所は教えられないそうです。

■それでも私の大切なお客さんです。

だから、日本全国広しといえども、 ホームレスと仲がいいコンサルは、

■きっと私くらいなものです。でも、

その男性はゲーテをこよなく愛し、 ドイツ語と英語を流暢に話します。

■彼は1年半前までは小さな会社の創業社長だったのです。

小さな会社といっても社員が120名ほどいたそうです。 取引先から回ってきた手形が不渡りとなり倒産しました。

■そのとき彼の脳裏には2つの選択肢が浮かんできました。

シェイクスピアの『ハムレット』の中の有名な台詞です。 インテリらしく「生か死かそれが問題だ」と悩みました。

■そして、彼は散々と悩んだ末に決心しました。

這いつくばってでも生き続けてやる、ってね。 しかも、汚い世間からちょっと離れた世界で。

■お金がない人間が負け犬のように白い目でバカにされ、

稼ぐ人間が評価される社会から離れようと考えました。 ベンツを豪邸を地位を名誉を友人を家族を捨てました。

■彼は「ホームレスで成功してみせる」と言いました。

それは落ちているお金を拾い集めることではなくて、 本来の自分を見つけ出すことだと笑って言いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

3ヶ月程前に私のHTML新聞にお申し込みがありました。

その大阪のどこかに住むホームレスの男性からでした。 彼は「秘密基地なので居場所だけは勘弁してくれ」と、

小難しい漢字ばかりを使ったメールを送ってきました。

私は「最近のホームレスって無線LAN?」と返しました。 彼は「いや、一部のハイソサエティだけだ」と答えました。

すると彼は「銀行口座がないので年払いをしたい」と言うと、 続けて「振込先はジャパンネットにしてくれ」と言いました。

私は「ジャパンネットの口座を持っているのか?」と訊くと、 彼は「必要以上のことは訊かないでくれ」と私を叱りました。

私はホームレスさんに叱られたぁ~と思ったら、 生まれて初めての経験なので嬉しくなりました。

どうやら私の住民放送を第1滴から聴いているそうです。 彼は「背中を押してくれたのはあなただ」と言いました。

私は「ホームレスになることを勧めた覚えなどない」と、 速攻で返したら「当たり前だ」と彼はさらに叱りました。

1回ならいいんですが2回も続けて叱られると凹みます。

彼は私にビジネスで活かせるヒントを教えてくれました。 それはまた明日バシッとお届けいたします。お楽しみに。

あ、全部を捨てましたが家族との関係は明日お話します。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━