起業する予定の若者と電話で話しているときに「~だけど、なにか?」を 3分間に1回の割合で聞かされた@5~6回目で受話器を置いた杉山です。
ちなみに、この言葉は『ハケンの品格』というテレビ番組で広がりました。
ですから、なにも知らない私は「コイツは病気か?」と本気で疑いました。
さぁ、そんな「夢はないけど、なにか?」と言ったので「正解」と答えた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■超有名なコンサル会社を辞めた男性がいます。
彼は、その会社では優秀な成績を収めました。 先月、念願であった株式会社を設立しました。
■この一ヶ月で感じたことを私に話してくれました。
彼は、前の会社のお客さんを積極的に回りました。 次から次へと面白いようにお客さんが獲れました。
■でも、それは最初のたった1回だけで、
継続してくれるお客さんは0人でした。 彼は「1人じゃダメだ」と凹みました。
■会社という組織がバックにあったからこそ、
自分がいい成績を収められたと言いました。 彼は、組織の偉大さを改めて痛感しました。
■でも、それはちょっと違います。だって、
同じ会社の社員でもダメな奴はダメです。 お客さんは損得しか考えない生き物です。
■彼は、お客さんと対面する単価を1時間=10万円と言いました。
そう、サラリーマン時代の単月の売上げが2千万円くらいでした。 要は、2千万円÷25営業日数÷8時間=10万円だったんです。
■ある意味、とっても分かりやすい男です。笑いを堪えながら、
私は「どうして売上げを時給に換算するの?」と訊ねました。 彼は「売上げから自分の単価を出すのは当然」と答えました。
■それが笑っちゃうほど間違っています。
時給とは、その人を占有する単価です。 目の前に座って欲しいときの価格です。
■でも、コンサルに限らず多くの高給取りは、
それが自分の価値だと勘違いをしています。 お客さんから見れば、会うための価格です。
■世の中で、1時間に10万円もするお得なノウハウはありません。
お客さんが支払った10万円は目の前に座ってくれたご褒美です。 それが分かっているかどうかで成功するやり方が決まるはずです。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
高給取りになればなるほど時間単価を計算します。 自分の売上げや収入を決まって時給に換算します。
それだけの価値があるんだと大いに自負しています。 でも、割り出した時給ほどの価値なんてありません。
わざわざ私のために時間を割いて来てくれたから、 あなたの1時間分を支払ってあげるだけなんです。
決してノウハウに支払う訳ではありません。 拘束したお詫びかご褒美として支払います。
そこを勘違いしてはいけません。だから、 1時間に10万円を超えるノウハウなど、
どう間違ってもこの世には存在しません。
コンサルに限らず高給取りの奴らは勘違いをしています。 目の前に居るから価値があって話した内容に価値はない。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━