砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1068滴:いい水は器を選ばない

岐阜で配布されているタウン誌の営業から「社長専属コンサルタントって、 どんな仕事でしょうか?」と電話があった@自分でも少し悩んだ杉山です。

ちなみに、私が「特集するなら書面で答える」と言ったら拒否されました。

ですから、腹が立ったので「所詮、田舎のタウン誌だろ?」と笑いました。

さぁ、そんな市長選のときにマイナスポイントにされる発言だと後悔した ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■トラの威を借るキツネという例えがあります。

自分は無力なのに立派な人を後ろだてにして、 威張りくさるとっても小っちぇ奴のことです。

■そんなキツネのような社長がとっても多いです。

ま、社長になるくらいだから権力は大好物です。 立派な人からもらった名刺を自慢げに見せます。

■でもね、社長が立派だと思っている人は、

決してトラなんかじゃなくコヨーテです。 パッと見はキツネとあまり変わりません。

■せっかくいいものを持っているのにとっても残念です。

だから、いいものを持っているのは社長自身なんです。 人脈という薄っぺらなものに頼る必要などありません。

■いいものを持っている人は、なにも持っちゃいません。

それは、派手な飾り気もなくて極めて0に近い人です。 本物に近づけば近づくほど水のように0になるんです。

■以前、酒蔵にお伺いしたことがあります。

そこの杜氏が「一番いい酒は水です」と、 缶ビールを手にしていた私に言いました。

■いい酒になればなるほど水に近くなるんです。

でも、ほとんどの酒には水飴がたっぷりです。 みんな好き好んで異物を混入しているんです。

■だから、中身のない派手な装飾のコヨーテに惑わされるんです。

人脈など要りません。自分自身がピュアな水でありさえすれば、 わざわざ質を落とすだけの水飴など混入する必要はありません。

■いい加減、人脈の自慢ごっこは止めましょうよ。

どうせなら人から自慢される方になることです。 どんな入れ物にも逆らわない水が最も理想です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

水は必ず低い方へ低い方へと流れます。 どんな器にも自ら形を変えて従います。

人の上に立とうとはせず、欲にも惑わされません。 身の丈にあった生き方が、本当の生き方なんです。

まるで倫理社会か道徳の授業みたいです。

私は「いい水は器を選ばない」という言葉が好きです。 勝手に作ったので格言でもことわざでもありませんが、

自分自身がピュアな水でありさえすれば、 どんな場所でもどんな会社でもOKです。

上場企業でも社員数が5人の零細企業でも、 ベンツに乗ってもダイハツの軽に乗っても。

いい人間は器(住宅や車や会社等)を決して選びません。

いい歳こいたおっさんが「○○さんと知り合いだ」と自慢します。 バカかお前?と呆れるというよりも目の前から消えて欲しいです。

立派な装飾の器に頼っていてもその器は絶対に錆びます。 自分自身が水のような存在になればどんな器もOKです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━