砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1070滴:社長という名の可愛い息子

性格的には数限りない問題があるものの肉体的には非の打ち所がない私は、 雑誌などを束ねて紐で結ぶことが病的に下手@自分でも嫌になる杉山です。

ちなみに、初めて打ち明けますが強く結んだつもりでも確実にほどけます。

ですから、年末の大掃除のときはできるだけ新聞紙の近くには寄りません。

さぁ、そんな紐を結ぶ作業が生理的に合わないと中学の頃から思っていた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■最近、新聞やテレビで企業の偽装工作や、

隠ぺい問題などが取り上げられています。 すべて社長が悪いように映っていますが、

■本当に悪いのは社員たちです。

社員がいなけりゃできません。 社長は基本的に無力なんです。

■社員がそれを悪いことだと思っていたら、

ズッと何年間もバレない訳がありません。 社長が怖いからやらされたと言いますが、

■恐怖で人が動くことは絶対にありません。

ヤクザでも組長に帰依しているだけです。 子分は親分の力を信じてすがっています。

■多くの会社を間近で見て思うことは、

忠誠心が強い社員になればなるほど、 社長のことを息子のように思います。

■そう、社長が社員を我が子のように思うのではなくて、

社員が社長のことを駄々をこねる息子と思っています。 これはジャパンの中でも私一人しか気づいていません。

■社員は、恐怖で働かされている訳ではありません。

理不尽な命令に嫌々従っている訳でもありません。 ただ単に社長がやることを全部、許したいんです。

■まるで目に入れても痛くない可愛い息子を見守る母親のように。

社長に立派になって欲しいと思う社員は、まだマシなほうです。 どこにも行って欲しくないと願う社員が、会社をダメにします。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

親分を立派な男にしてやりたいと誓うのはヤクザな世界ですが、 社長を温かい目で見守ってあげたいと願うのは小さい会社です。

ある意味、ヤクザな世界よりも怖いです。

多くの社長は、自社の社員たちを我が子だとおっしゃいますが、 ならば少しくらいのミスで戸籍から外すんじゃないと思います。

一般的な社員だったら社長に従います。 でも、偏った社員になると帰依します。

要は、神や仏のように社長にすがるんです。 でも、それよりも上が母親になる社員です。

社長に怒鳴られても罵られても可愛くて仕方ありません。 だって、駄々をこねるやんちゃな息子と一緒なんだから。

社員が15人いる会社だったら、 きっとそんな奴が1人はいます。

一見、理想的な会社に思えるかも知れませんが、 自分の子どもをダメにするのは決まって親です。

過保護が悪い訳なんかじゃありません。 過保護でダメになる人間などいません。

適正な判断をしてあげないことがダメなんです。 すべてを許すと必ず間違った方に向くはずです。

話はコロッと変わって本の表紙のデザインができました。 一滴が垂れているポップな部分は大き目な帯となります。

本体の絵は、どこまでも果てしなく続く砂漠の世界です。 そう、8月に売り出すと暑苦しくて嫌気がする1冊です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━