砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1111滴:ピアノを選ぶ人、コントラバスを選ぶ人

やっぱ私のステージは純文学だと思って平井堅の『瞳をとじて』を背中で 聴きながら5枚程度の短編小説を書いた@ちょっと首をかしげた杉山です。

ちなみに、原稿用紙の5枚目に突入すると主人公まで死んでしまいました。

ですから、愛を確かめ合う物語なのに正雄は君子を列車内で毒殺しました。

さぁ、そんななにを書いても時刻表のトリックを使った推理小説に変わる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■この猛暑の中、中1の娘と一緒にテレビを観ていました。

それは、オーケストラが心地良い曲を奏でる番組でした。 私は「2人だとエアコンはもったいない」と思いました。

■すると娘が「パパ!」と振り向いたので、

速攻で「我慢しなさい!」と言いました。 東京電力は電力不足で本当に大変なんだ。

■岐阜は中部電力だけど。そして私は、切々と

痛みを分かち合うことの大切さを説きました。 すると娘が「周りの人たちは下手なの?」と、

■画面のオーケストラを指して不思議そうに訊ねました。

私は「えッ?オーケストラ?」と小さく漏らしました。 娘は、後ろで演奏をする団員たちが気になったんです。

■なんだ。。オーケストラか。。とホッとしました。

そして「みんな超一流に上手だよ」と答えました。 若いピアニストだけがソロで演奏をしていました。

■「後ろで演奏をする団員たちは、それが好きか運がないかなの」と、

額の汗を拭いながら続けました。オーケストラに入団できる時点で、 100%超一流なんです。でも、ソロで演奏できるかできないかは、

■運の問題です。じゃなければ後ろで演奏をすることが好きな人です。

超一流なんだから、その2つ内のどっちかしかありません。すると 娘は「どうして後ろで弾くのが好きって分かるの?」と訊ねました。

■私は「ソロでライトを浴びたい奴はコントラバス選ばねぇんだよ」と、

首筋の汗を拭いながら言うと「木琴やタンバリン選ばないだろ?」と、 モーレツに暑いからそれ以上は訊かないでくれと怖い目で訴えました。

■選んだ楽器を見れば、その人がどうありたいのかが分かります。

それは、サラリーマンにもまったく同じように当てはまります。 ピンで目立ちたい奴は、その手の職種を無意識で選んでいます。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

随分と前に医者の専門分野で選別をしたことがあります。

医者は、大学の医学部ですべての分野を学ぶので、 外科でも内科でも皮膚科でも自由に選択できます。

それなのに耳鼻咽喉科を選ぶ医者は、 親の病院を継ぐ二代目か変な人です。

だって、耳鼻咽喉科って穴ばっか見ているんですよ。 物理的に鼻の穴とか耳の穴とか口の中を見ています。

私だったら選びません。穴の中って真っ暗ですから。

楽器にも同じようなことが言えます。以前、 ピアノを選ぶ男性は女っぽいと言いました。

シュワちゃんのような体形のピアニストなど見たことがありません。 そしてまた、ピアノとかバイオリンを選ぶ奴はソロを狙っています。

ステージの上でスポットライトを燦燦と浴びるのが大好きなんです。 たしかに、その楽器が好きだというのもありますがソロも好きです。

きっと「この音色が大好きなの」と言うと思いますが、 音色だけならチューバでもマリンバでもいい音色です。

ピアノとバイオリンとトランペットを選ぶ奴はソロを狙っています。 コントラバスでソロを狙うことは讃岐うどんを針の穴に通すくらい、

モーレツに難しいことです。サラリーマンでも同じです。

選んだ職種をパッと見れば、独立を狙っている奴なのか、 そうじゃない奴なのかがとっても簡単に分かるものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━