砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1313滴:すべては生きている証のひとつ

昨年の12月3日に念願であるJリーグへの昇格が認められたFC岐阜に、 1口=5000円の寄付をしようと思った@交換条件を希望した杉山です。

ちなみに、クラブチームの応援歌を作らせて欲しいとメールを送りました。

ですから、お金をもらうどころか払うというのに未だに返事がありません。

さぁ、そんなカッコ悪いのでサガン鳥栖にだけは絶対に負けないで欲しい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■本来であれば、だれもが羨むような素晴らしい能力があるのに、

それを自分でも思うようにコントロールできない人間もいます。 自らの溢れる才能を知っているからこそ、歯痒くてなりません。

■多感な青春時代から現在まで不遇な目に遭い続けながらも生きている。

末次隆。才能を持て余す57歳。今回の【砂金の人々】の取材先です。 彼こそ「超」がつくほど優秀な男でした。まぁ、すでに過去形だけど。

■余裕で東大に入れるほどの頭脳を持ち合わせ、

身内や友人や学校関係者からだけではなくて、 地域からも期待をされていた希望の星でした。

■だというのに、彼が15歳のときに1つの事件が起きました。

9月のある日、彼が目を覚ますと父&母がどこにもいません。 それどころか、テレビや家財道具などもなくなっていました。

■3人の子どもたちを置き去りにして、

父&母がソッと夜逃げをしたのです。 給食費も滞納するほどの貧乏でした。

■しかし、末次隆は頑張った。雨の日も風の日も朝&夕刊を配達し、

割烹料理店に住み込みで働きながら高校に通いました。そして、 九州大学の工学部を卒業すると大手ゼネコンに就職したのです。

■ここで話が終われば、ハッピーエンドだったのですが、

これからが本番です。彼は、そう&うつ病なのでした。 自分で自分の感情が、自在にコントロールできません。

■現在、勤めている会社は10社目です。今でも薬を服用し続けています。

でも、彼は「気負うことなく身の丈に合った生き方をします」と言うと、 「病気に罹ることも生きている証の1つだから」と不気味に笑いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

病気で悩んでいる人々の支えになりたくて、すべてをさらけ出しました。

サラリーマンとして年収が1000万円までになった時期もありました。 技術系の国家資格としては最高峰である技術士の資格も取得しています。

なのに、自らの感情を上手くコントロールできないがために、 実に多くのかけがえのない大切なものを失ってしまいました。

それは、仕事だけではなく愛する家族もです。 現在は、歩いて8分の場所に別居しています。

転職を繰り返すので当然のように収入も下がりました。

そして、末次隆は悟ったのです。

どんなに安くても不味いものはないから貧乏も慣れれば楽しい。 辛いときは好きな女性のことを思う。思うだけならタダだから。

ってね。

食うことも病気に罹ることも女性に惚れるのも、 それらは、すべて生きている証の1つなのです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━