今、長女が自動車学校に通っていますが、 そこで「基本に忠実に!」と頻繁に言われているようです。
どうなんでしょうかね。
基本に忠実にできる人間は、最初から基本が分かっているわけで、 それがまったく分からない奴には何を言ってもムダだと思いますが。
本に書いてあるレシピに沿って料理を作っても、 素材自体が腐っていれば生ゴミと変わりません。
まぁ、自動車の運転を身に付ける分にはそれでいいかも知れませんが、 社会に出たら基本なんてゴミの「ゴ」の字にもなりません。
基本どおりにやったら、乾パンの如く無味乾燥な人間になるだけで、 世の中ではトッピングがすべてです。
とは言っても、残念なことに素材の質は変えようがないので、 いくらトッピングをしても限界はあります。
その1つのいい例が、貧乏。
幼い頃に貧乏を味わった人間は、現在、預金通帳の中に 1億円があったとしても発想は100%確実に貧乏です。
仕方ないんですよね、素材の質は変わらないので。
採用面接では、性格の悪い奴を避けることよりも 幼い頃に貧乏を味わった奴を避けるほうが先です。
性格の悪い奴でもユニークな発想をすることはありますが、 貧乏を味わった奴からは間違いなく貧困な発想しか出てきません。
お歳暮にもらったスーパードライを飲みながら、 そんな話を延々と長女に向かって力説していたらしいです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
だったら、私なんて救いようがないじゃないですか!と、 声を荒げたくなるような極貧を味わった方もいらっしゃるかも知れません。
お察しします。
ですから、バニラエッセンスだろうがチョコチップだろうが ラムレーズンだろうが上から下から真横からトッピングしまくって下さい。
それしか生きる術はありません。
私が言いたかったことは、基本に忠実にできる人間は、 最初から基本が分かっているわけで、だからと言って、
基本どおりにやっていても無味乾燥な人間になってオシマイ。 世の中に適応したいなら上手にトッピングしたほうがいいでしょうね。
ということです。
いくら立派なレシピに沿って作ったところで、 素材が腐っていたらお腹を壊して終わりです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━