中1のとき「盲腸の傷痕が大きいほど丁寧に手術がしてある」と噂が立ち、 友だちにも相談することができなくて凹んでいた@おぼこかった杉山です。
ちなみに、おぼこいというのは岐阜では初々しいという意味で使われます。
ですから、山口が「俺の傷痕は5cmもある」とよく私に自慢したものです。
さぁ、そんな私の傷痕は2cmしかないのでお腹の皮を伸ばして大きくした ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■小さな会社でも一度くらいは経験すると思うのが、
税務調査です。きっといい勉強になると思います。 そこで今日は、私の知り合いのご夫妻のお話です。
■その社長夫妻は、吹けば飛ぶような設備会社を経営しています。
かろうじてナンバープレートがついているボロボロのクラウン。 オフィスとは言えないような汚いフロアーで仕事をしています。
■でも、キャッシュで3億円はもっているはずです。
また、ケチではなくなんでもご馳走してくれます。 では、なぜこんなみすぼらしい姿なのでしょうか。
■それは、来るべき税務調査対策です。例えば、
調査日の3日前から社長はヒゲを剃りません。 頭も洗わず汗臭いニオイを辺りに漂わせます。
■奥さんといえば、化粧もせず髪も寝癖のままの風貌です。
調査の当日にはマリモのような埃の塊が散乱しています。 そう、掃除機の中から埃の塊を取り出して撒いたのです。
■「おい、帳面はどこなんや?税務署の人に出さなあかんやろ」と社長。
「そんなこと急に言われても用意したらへん」とふくれっ面の奥さん。 「なに言っとるんや!たーけ!今日、調査やと言ったやろ!」と社長。
■すると、2人の調査官が「まぁまぁ」と間に割って入ります。
ちなみに、たーけ!とは「たわけ」でバカ者という意味です。 ご夫妻は、これを2日間も朝から晩まで延々と繰り返します。
■結局、10~20万円くらいの追徴課税をお土産に終了します。
税務署員もサラリーマンなので手ぶらで帰すと可哀そうだから。 私は「なにか隠しているんですか?」と訊ねたことがあります。
~ 久し振りにちょっと長くなりましたので編集後記に続きます ~
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
■すると、社長は「な~んにもないよ」と笑って答えました。
二重帳簿どころか粉飾の「ふ」の字もないほどキレイだと。 しかし、ご夫妻は異常とも思えるパフォーマンスをします。
■「そんなもん税務署の人間だって絶対に分かってるって。
過剰なパフォーマンスで遊んでいることくらい」と社長。 そう、このご夫妻は税務署員と一緒に遊んでいたのです。
■税務調査と訊いただけでみんな戦おうとしますが、
100%それは後ろめたいなにかがあるからです。 人生でも仕事でも、戦うときはそうはありません。
■きっとまともに生きてさえいれば。
まともじゃない連中が戦うのです。 戦うのではなく遊びまくるのです。
翌日のマリモの掃除がとっても大変だと言っていました。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━