砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1461滴:人生でも仕事でも戦うのではなく遊びまくる

中1のとき「盲腸の傷痕が大きいほど丁寧に手術がしてある」と噂が立ち、 友だちにも相談することができなくて凹んでいた@おぼこかった杉山です。

ちなみに、おぼこいというのは岐阜では初々しいという意味で使われます。

ですから、山口が「俺の傷痕は5cmもある」とよく私に自慢したものです。

さぁ、そんな私の傷痕は2cmしかないのでお腹の皮を伸ばして大きくした ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■小さな会社でも一度くらいは経験すると思うのが、

税務調査です。きっといい勉強になると思います。 そこで今日は、私の知り合いのご夫妻のお話です。

■その社長夫妻は、吹けば飛ぶような設備会社を経営しています。

かろうじてナンバープレートがついているボロボロのクラウン。 オフィスとは言えないような汚いフロアーで仕事をしています。

■でも、キャッシュで3億円はもっているはずです。

また、ケチではなくなんでもご馳走してくれます。 では、なぜこんなみすぼらしい姿なのでしょうか。

■それは、来るべき税務調査対策です。例えば、

調査日の3日前から社長はヒゲを剃りません。 頭も洗わず汗臭いニオイを辺りに漂わせます。

■奥さんといえば、化粧もせず髪も寝癖のままの風貌です。

調査の当日にはマリモのような埃の塊が散乱しています。 そう、掃除機の中から埃の塊を取り出して撒いたのです。

■「おい、帳面はどこなんや?税務署の人に出さなあかんやろ」と社長。

「そんなこと急に言われても用意したらへん」とふくれっ面の奥さん。 「なに言っとるんや!たーけ!今日、調査やと言ったやろ!」と社長。

■すると、2人の調査官が「まぁまぁ」と間に割って入ります。

ちなみに、たーけ!とは「たわけ」でバカ者という意味です。 ご夫妻は、これを2日間も朝から晩まで延々と繰り返します。

■結局、10~20万円くらいの追徴課税をお土産に終了します。

税務署員もサラリーマンなので手ぶらで帰すと可哀そうだから。 私は「なにか隠しているんですか?」と訊ねたことがあります。

~ 久し振りにちょっと長くなりましたので編集後記に続きます ~

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

■すると、社長は「な~んにもないよ」と笑って答えました。

二重帳簿どころか粉飾の「ふ」の字もないほどキレイだと。 しかし、ご夫妻は異常とも思えるパフォーマンスをします。

■「そんなもん税務署の人間だって絶対に分かってるって。

過剰なパフォーマンスで遊んでいることくらい」と社長。 そう、このご夫妻は税務署員と一緒に遊んでいたのです。

■税務調査と訊いただけでみんな戦おうとしますが、

100%それは後ろめたいなにかがあるからです。 人生でも仕事でも、戦うときはそうはありません。

■きっとまともに生きてさえいれば。

まともじゃない連中が戦うのです。 戦うのではなく遊びまくるのです。

翌日のマリモの掃除がとっても大変だと言っていました。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━