砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1743滴:我田引水のススメ

世の中にあるほとんどの商売は、エリア商売です。

和菓子屋にしろ洋菓子屋にしろクリーニング店にしろ花屋にしろ。 弁護士事務所にしてもそうです。

全国に支店がある大企業&ネットショップで派手にやっているお店以外は、 エリア商売です。

要は、その地域に根ざした会社&お店作りをモットーとしています。

でも、地域に根ざした商売というのは聞こえがいいですが、 裏を返せば、地域がコケたら自分もコケるということです。

「言い換えれば」と書こうとしましたが、 気分を変えて「裏を返せば」にしました。

両者の意味は、まったく同じなのでしょうか。

そこで、エリア商売が上手くいく考え方ですが、

●魅力的な商品構成 ●親しめる人間関係 ●徹底したサービス ●近所という利便性 ●リピーターにする

というくらいしか思いつきません。

そして、それらを完璧にすることは無理です。

つまり、そのエリア商売の範囲が半径2キロ以内だとすれば、 その範囲から発想が広がらないのです。

その中で新しいお客さんを増やそう! その中で売上げを増やそう!とだけしか考えません。

もっと言えば、それしか考えられません。

ところが、その半径2キロの壁をぶち壊したら、 湯水のようにユニークな発想が湧き出てきます。

簡単に言えば、井戸を深く掘り続けることは難しいけど、 よそから水を引っ張ってくることは意外に簡単だということです。

どうして、決まったキャパの中から水を湧き出そうと考えるのかが、 ピロシキではなく良識ある私には分かりません。

よそから引っ張ってこればいいじゃないですか。

井戸を深く掘り続けることができるのは、すっごく頭がいい人だけです。 発想という水がしょっちゅう枯渇するからむちゃくちゃ難しいです。

ところが、よその田んぼから水を引っ張ってくるのは、 その気さえあれば、だれにでも容易にできるものです。

うちは、○○屋だから地域に根ざした商売じゃないと…。 そんなバカは発想は、木曜日のゴミの日に捨てて下さい。

あなたは頭が悪いんだから、もっと簡単にできることからやるべきです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

我田引水は、井上陽水と引田天功に似てる。

当然、本来の意味とは若干、かけ離れた使い方ですが、 自分の田んぼに水を引っ張ったらいいじゃないですか。

第一、そこでやることが正解かどうかも分からないのに…。

私が次から次へといろんなことに手を出すのは、 飽きっぽいのもあるけど、もう1つはアイディアが枯渇するからです。

もう考えられないから、よその田んぼから水を引っ張ってこないと カピカピになってしまうのよ。

芥見小学校3年生のときに、担任の渡辺京子先生から、 「この子は学者並の頭がある」と言われた私でさえもです。

渡辺先生以外の地方公務員は、まったく褒めてくれませんでしたが。

急にお腹が空いたので、バローの北欧倶楽部で買ってきた 1個100円のチーズパンを食べてきます。

発想は、深く掘り下げるよりも広げる方が数倍も楽です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━