砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1763滴:誰も悪くない隠れた病気~春日部症候群

社長に限らず逃げる連中がやたらめったら多いです。

それは、激しい論争や会話の中においてのことです。

が、とても厄介なことには、それが論理のすり替えとか、 言い訳の類ではないのです。

ひょっとすると逃げた本人自身も、 自分が逃げたことに気づいていないのかも知れません。

例えば、これ以上ないくらい超具体的に言いますと、

この暑い中、私の下の娘が食卓で社会の勉強をしていました。

父「ほう。社会か。なかなか感心だね」

娘「うん、夏休みの宿題はほとんど終わったよ」

父「パパはね、夏休みの宿題は8月31日にやったものだよ」

娘「だからパパって、今ひとつの人生なんだね」

父「はっはっはははッ!」

娘「あッはははははッ!」

ここまでのストーリーの中では1cmも触れていません。続いて、

父「ほう。県庁所在地の勉強だね」

娘「うん、全部覚えたよ!」

父「そうか。では、埼玉県の県庁所在地は?」

娘「さいta…。。。埼玉県ってしんちゃんがいるところだよね?」

父「しんちゃんって幸松慎太郎か?」

娘「違う違う、そんなんじゃなくてクレヨンしんちゃんだよ」

父「はいはい、そうだよ。その埼玉県だよ」

娘「わかった!しんちゃんが住んでいるところは春日部市だよ」

父「うん、しんちゃんは春日部市に住んでるよね」

と、まぁ、こんな具合です。

何も間違っていませんよね?

私の人生が今ひとつなのも、埼玉県にしんちゃんが住んでいることも、 そのしんちゃんが住んでいる埼玉県の市町村が春日部市であることも。

物語は、ハッピーエンドで終わった。

しかし、埼玉県の県庁所在地は?という問いに関しては、 1ミリもかすってもいません。

ここ最近、会話をしているとこーいう連中が非常に多いです。

これを私だけが、春日部症候群と15分前から呼んでいます。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

今、私はとっても葛藤しております。

この話をこのまま続けてもいいのかどうかと。

設定はふざけた感じですが、 内容的には実に的を射た素晴らしいものです。

娘と父の名誉のために申しておきますが、上記の内容はフィクションで、 幸松慎太郎以外は、そんなお茶目な人物は実在しません。

Aについて問い掛けているのに「Bの調子はどうかな?」と話題が逸れて、 BはCと一緒に事業をやっているらしい。コケれば面白いね!あははは!

というハッピーエンドになります。

結局のところAはどうなったんだ!?

命題というかテーマ自体が逸れたことすらだれも気づきません。 まぁ、それはそれでおめでたいというか幸せなことかも知れません。

話の中にだれ1人として悪い奴など登場していないから。

ただ、私はそんな不毛な時間を過ごしたくはありません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━