今年も残すところあと僅かとなりました。 みなさん、年賀状の企画はもうお済になったでしょうか。
私は、今年も年賀状を1枚も書きませんので、 間違っても送らないで下さい。大変迷惑です。
年賀状を鬱陶しいと感じ始めたのは、 あの一言一句、まったく同じ書体が出回った頃からです。
正直、あんなもんをもらって喜ぶ奴など1人もいません。
そしてそれは、年賀状だけに限ったことではありません。
ここから本題です。とってもスムーズに導入文が書けてご満悦。
サラリーをもらっている人たち(俗に言う、サラリーマン)は、 よく頻繁に企画書を書きますね。
ほぼ100%、Microsoft の Word を使って。
だから、猫も杓子も釈由美子も由美かおるも同じに見えるんです。
それを手書きで作れば目立つでしょうに。
企画書を読む相手の気持ちになってみれば深海魚でも分かります。 一日に何十枚も小難しい漢字が並んだ紙切れに目を通すんですよ。
しかも、その立場の人間は、ほとんど老眼なので、 細かい文字が羅列してあると黒いカタマリとしか見えません。
年賀状とまったく同じ。
どれを見ても同じ紙切れとしか目に映りません。
できるだけ相手に理解できないように書くのは、契約書です。
あれは、Microsoft WordのMS明朝の9ポイントくらいの小さい文字で、 ミミズが這いつくばっているとしか見えないように表記するのがコツです。
企画が通った後だからです。
企画を通したいときには、できるだけ大きな文字と色で、 ライバル他社よりも目立つようにしなければなりません。
それに、たったそれだけのことでヤル気と自信があるように錯覚されます。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
会議では、だれの、どんな意見が通るかご存知でしょうか。
内容的に優れた意見? 容姿がいい人の意見?
いいえ、声が一番大きい人の意見が通るだけです。
目立つし、何よりも自信に満ち溢れているように勝手に見えるから。
たまたま学生時代の部活が体育会系の社員だっただけなのに。 でも、そいつの意見の通りに進めたら上手くいくこともある。
世の中、そんなもんです。
もっと相手の立場を、相手の五臓六腑のことを考えてあげましょうよ。
企画書に目を通し、それを決済するそこらの会社の社員といえば、 確実に高血圧&老眼で下手をすると通風になりかかっている中年です。
楷書体の[企画書]という14ポイントの文字を見るだけで 「またかよ。。。」と嫌気が差すに決まってます。
大体、素人が考える企画なんてどれもこれも同じようなものです。
その中から選ばれるコツは、いかに目立つか、どうしてコイツは 何の根拠もなく自信に満ち溢れているんだ?と思わせることです。
そのためには、大きな文字を手で書けばいいだけじゃん。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━