昨日、西村京太郎トラベルミステリーの十津川警部シリーズを観ました。 2時間ほどのサスペンスドラマですよね。
そこでふと、それを自分の人生と照らし合わせてみました。
最初の30分間で事件が起き、それを取り巻く人間模様が映し出される。
中盤の30分間で事件の全容が解明されつつあり、 さらに30分間でほとんど犯人は分かるはずです。
要は、1時間半もすれば「ああコイツが犯人か」と基本的に分かります。
残りの30分間は、どうしてそうなったのかを情に訴えて語るだけです。
そこで私は45歳。もう1時間半は経っているんですよね。
ほとんど先は見えている状態。もっと言えば、 今、見えていなければお話にならない状態です。
いくら今から心を入れ替えて一生懸命に頑張ったところで、 2時間という寿命があと1時間も延長されるわけではありません。
つまり「人生に遅過ぎることはない!ということはない」ということです。
もう遅い。とっくに1時間半も経っているんだから。
今から60年以上生きるのだったらまだやり直せるかも知れませんが、 おそらくこれを読んでいる人にそのような若者は少ないと思います。
バタバタとやって事が起きてしまうのが最初の30分間。(20代)
その原因を探ったり人間関係を振り返るのが次の30分間。(30代)
さらにその後の30分間ではすべてが解明されます。(40~50代)
そして、残りの30分間では過去を顧みて泣き笑いで終わり。(60代~)
さぁ、あなたは今、どのシーンを演じているのでしょうか。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
何でもそうですが、ものにはキャパ(限界とか枠)があるんですよね。
みんな青天井の夢とか希望を語りますが、それでは文字通り 「雲を掴むような、風を捕まえるような話」で終わってしまいます。
人生に遅過ぎることはない!ということは絶対にないです。
2時間ドラマの中で、すでに1時間半も終わっているんだから。 人生という放送時間は、たった2時間しかありません。
今の段階で犯人や真相が解明できていないと、 最後の30分間で回想シーンが盛り込めません。
2時間ドラマもこのような視点で観ていると、 いつもとは違った楽しみ方ができるものです。
ちなみに、昨日の犯人(中山忍夫婦)は最初から45分くらいで分かり、 その動機は60分くらいで分かりました。火サスで鍛えられているので。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━