砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1902滴:絶対に「できません」では終わらない

知り合いの司法書士と話していていつも思うのは、 こいつとの会話は「できません」で必ず終わるんですよね。

決して「分かりません」では終わりません。

とことん調べてくれるので、私の質問には答えてくれるのですが、 それができるかどうかは別問題ということです。

ここまで読んで、この司法書士を褒めていると思いますか?

いいや、その真逆でまったく使えない司法書士だと思っていますよ。

では、どうしてそんな奴を使っているのかと言えば、 司法書士はどいつもこいつもみんな同じだからです。

六法全書に書いてあるとおりにしか判断ができないので、 そこにNGと書いてあるかOKと書いてあるかしか判読できません。

正直、ちょっと賢い中学生に六法全書を渡せば事足りる仕事です。

ただ、税理士は少し違い、税法はある程度の法解釈を必要とするので、 できる税理士とそうでない税理士との差は結構あります。

だから、そんなことはどうでもいいんです。

今日、私が言いたかったのは「できません」で終わると、 1歩も先に進まないということです。

「残念ですが、杉山さんが行ったとおりにはできません」

仕方のないことです。そーいう法律なんだから。

だが、それで終わったら、ちょっと賢い中学生レベルです。

「しかし、○○を使って△△すれば解決方法を見出すことができます」

まともな社会人であれば、ここまで持ってくるのが普通です。

例えそれにより、私が期待していた結果の30%程度しか 果実を得られなかったにしろ、0よりは間違いなくマシです。

「できません」で終わると0です。

いいですか、世の中に「できません」で終わる質問や相談はありません。

必ず答えはあります。

ただ、それが直球ど真ん中の答えかどうかは別にして、 「できません」はないだろうに。

「分かりません」なら、こいつは無能な奴だなと思うだけですが、 「できません」で返されるとその存在すら消し去りたくなります。

どんな問いにも絶対に答えはある。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

その問題を正攻法で解こうとするから「できません」となるんですよね。

正攻法なら、素人でも解ける。

そうじゃない部分から解いて欲しいために、 その道のプロにお願いしているんですよね。

六法全書を読んで解決できることだったら、 とっくに三省堂で立ち読みして自分でやってます。

そこらへんの能力に欠けている国家資格取得者は腐るほどいます。 だから、いつまでたっても食えないんでしょうね。

最近つくづく思うのは、自分が期待していた結果にならなくとも、 「できません」で終わらなければ20でも30でも手に入ること。

100か0かは、丁か半かの博打の世界とまったく同じ。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━