知り合いの司法書士と話していていつも思うのは、 こいつとの会話は「できません」で必ず終わるんですよね。
決して「分かりません」では終わりません。
とことん調べてくれるので、私の質問には答えてくれるのですが、 それができるかどうかは別問題ということです。
ここまで読んで、この司法書士を褒めていると思いますか?
いいや、その真逆でまったく使えない司法書士だと思っていますよ。
では、どうしてそんな奴を使っているのかと言えば、 司法書士はどいつもこいつもみんな同じだからです。
六法全書に書いてあるとおりにしか判断ができないので、 そこにNGと書いてあるかOKと書いてあるかしか判読できません。
正直、ちょっと賢い中学生に六法全書を渡せば事足りる仕事です。
ただ、税理士は少し違い、税法はある程度の法解釈を必要とするので、 できる税理士とそうでない税理士との差は結構あります。
だから、そんなことはどうでもいいんです。
今日、私が言いたかったのは「できません」で終わると、 1歩も先に進まないということです。
「残念ですが、杉山さんが行ったとおりにはできません」
仕方のないことです。そーいう法律なんだから。
だが、それで終わったら、ちょっと賢い中学生レベルです。
「しかし、○○を使って△△すれば解決方法を見出すことができます」
まともな社会人であれば、ここまで持ってくるのが普通です。
例えそれにより、私が期待していた結果の30%程度しか 果実を得られなかったにしろ、0よりは間違いなくマシです。
「できません」で終わると0です。
いいですか、世の中に「できません」で終わる質問や相談はありません。
必ず答えはあります。
ただ、それが直球ど真ん中の答えかどうかは別にして、 「できません」はないだろうに。
「分かりません」なら、こいつは無能な奴だなと思うだけですが、 「できません」で返されるとその存在すら消し去りたくなります。
どんな問いにも絶対に答えはある。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
その問題を正攻法で解こうとするから「できません」となるんですよね。
正攻法なら、素人でも解ける。
そうじゃない部分から解いて欲しいために、 その道のプロにお願いしているんですよね。
六法全書を読んで解決できることだったら、 とっくに三省堂で立ち読みして自分でやってます。
そこらへんの能力に欠けている国家資格取得者は腐るほどいます。 だから、いつまでたっても食えないんでしょうね。
最近つくづく思うのは、自分が期待していた結果にならなくとも、 「できません」で終わらなければ20でも30でも手に入ること。
100か0かは、丁か半かの博打の世界とまったく同じ。
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━