砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

かっこいいとは、こういうことさ

午前3時から仕事をしているフリをしている自分にご褒美をあげようと『コメダ珈琲店 岐阜駅東店』に下駄を鳴らしながら訪れたら下駄ずれして親指と人差し指の間が真っ赤に腫れた。明らかに労災だ。半べそで「シロノワール氷」を注文すると妙齢の女性店員から「ミニもありますけど」と言われた。「この僕が?」「はい、お一人ならちょうどいいと思います」。ふ、全国甘党の党首であるこの僕も随分となめられたものだよ。その感想はと言えば、氷の下にデニッシュがあると思い込んでいた僕が決してバカではないけれどちょっとだけ残念ちゃんだった。ずっとメープルシロップをすすっている気分だった。ま、それはそれでハッピータイムだったかもしれない。そのときふと周りを見渡せば、どいつもこいつもみんなうつむきながらスマホをいじっていた。紙を使え、紙を。僕が愛用しているメモ帳はロディアNo.11だよ。本木雅弘、森山未來、山崎まさよし、徳光和夫、稲川淳二。はい、携帯電話を持たない芸能人だね。すっげぇ達筆なモックンはFAXでやり取りをしているらしいし、森山未來は「用があれば探して」と言っていた。かっこいいねぇ。携帯電話が世の中に出始めた頃は養老町のひょうたんのような巨大な機器だった。それを自慢げに持ち歩いていた揖斐郡の洋菓子屋のオヤジは「これがケータイ電話や」とニヤッと笑った。一緒にいる間、一本もかかって来なかった。ケータイ電話に限らず、以前は安い世間に右へならえして十把一絡げにくくられることが時代の波に乗っていると勘違いしてかっこいいと思われていた。だが、今では安い世間など我関せずでまったく相手にしない自己流スタイルがかっこいい。昨今の超絶かっこ悪い奴の定義は、ツイッター・FB・インスタグラムの三種の神器をコンプリートしている輩だろう。ハハハ、筆舌に尽くし難いミーハー野郎だね。さらにそこにLINEがプラスされた日には揖斐郡の洋菓子屋のオヤジと以下同文だぜ。

シロノワール氷(ミニ)

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