砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

古い体質の名鉄に見る成長したところで変化して変身しなければゴミ同然

ほら、ご覧。クジラの背中にはフジツボが、大都会には開かずの踏切が付き物だよね。っていうか、さっきからずっと開いてんじゃん。そろそろ閉まりなさい。じゃないと僕のお話が始まらないんだ。約2分後、乾いた音を鳴らしながら遮断機は下りた。では、いい感じに始めましょう。大都会ゆえにJRと名鉄が並行して名古屋方面に向かって走っている。救急車も遠回りしなければならないような開かずの踏切では人命にかかわる。ってことで、JRは「僕たち、高架にしま~す」と宣言してからサッサと高架になった。一方の名鉄はと言えば、かれこれ20年以上も地べたを這いずったままだ。これまでに住民説明会を何回やったんだ?「県と市の許可は下りました」というセリフは5年先まで聞き飽きた。名鉄は人間と同様に成長はできるが変化はできない。みんなそうだよね。過去に大きな過ちを犯しちまった人間は、それを償おうと必死に頑張ってはみるものの絶対に無理な話だ。だって名鉄のレールのようにミリ単位で成長しているだけだから。それって生来の腐った性根の延長線上に伸びているに過ぎない。変化して変身しなければゴミ同然。そして、それは絶対に誰にもできない。

加納の開かずの踏切