砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

芦田愛菜的読書術

メダカに餌をやりながら「あ、あしだまなだよぉ!」と全力で往年の芦田愛菜のマネを満喫している54歳と10か月のナイスなシニアは僕くらいなものだろう。以前から彼女は賢いと思っていたが、1年間に100冊以上の本を読むとか。う~ん、実に素晴らしい。しかも山中伸弥教授から森鴎外の古典的名作まで分野を問わず読破する。5分でも空いた時間があれば本を読む。紙のニオイや印刷のニオイが大好きというのも素晴らしい。特に小説が好きというのも素晴らしい。ほら、ご覧。すでに廃刊しちまった旺文社文庫の『山月記』だよ。著者は当然、君たちもご存じの中島敦だね。ハハハ、高2か高3の授業でもやったよね。虎になった李徴が危うく旧友を食っちまいそうになってすっげぇ焦る場面を頭の中に鮮明に思い描いたものだった。この名作をご存知ない奴とは口も利きたくない。晴耕雨読とはよく言ったもので雨が背中を押してくれるせいか、読書熱が止まらない弘道君がいる。小学生の頃に180円で買った名作で雨の憂鬱を楽しむことができた。ちなみに、小説は人類最高の書物であり、それを放棄してビジネス書だけを開くなら時間のムダだから何も読まないほうがマシ。さぁ、君たちも芦田愛菜的読書術で有意義な時間を過ごそう。忙しい?彼女より忙しい奴は少ない。

山月記