大河ドラマ『麒麟がくる』が8月30日から再開するのを祝して明智光秀の居城である坂本城があるマニア垂涎の城下町を青春18きっぷの権利を行使して一人きり散策しようと思い立った僕がいる。すると、あの世界のアツローが「きっぷが余っとったら一緒に行かん?」と図々しくも言ってきた。「杉山さん、きっぷが余っていたら僕も一緒に連れて行ってもらえませんか?きっぷ代はもちろん、お昼ご飯代も僕がお支払いしますから」という正しい日本語を使いなさいよ。ったく、いい年こいた世界のアツローのくせに・・・。はい、上記のような流れで滋賀県は大津市、もっと詳細に言えば、とにかく琵琶湖方面を目指すことにしたジジイたちだった。とは言え、今日の日中も確実に死ぬほど暑くなるだろうから「年寄りは無理をしたら死んじゃうからテキトーにチマチマと行こう!」という列車に乗ってから行き先を決めるミステリーツアーにした結果、予定どおり比叡山坂本駅で降りた。人気の『鶴㐂そば』で腹を満たす予定があろうことかこの炎天下に店の前に行列ができていたためにすぐ隣にある『日吉そば』で「ざるそば」を食べた結果、熱中症になっても行列に並ぶべきだった。
どんな困難に直面しても笑顔を絶やさない世界のアツローだが殺人的な暑さにはめっぽう弱かった。穴太衆(あのうしゅう)積みの石垣を眺めながら「もう帰ろ・・・」とうなだれた世界のアツロー。
しかし、これで終わるとせっかくの青春18きっぷがもったいないので湖西線経由で琵琶湖の周囲をぐるっと回って帰路に就いた坂本(泣)。坂本(城)を攻めるつもりが坂本(泣)となっちまった。その張本人であり僕を困らせる天才の世界のアツローは地元の大垣駅に着いた途端に元気になった。そして、駅構内のサイゼリヤで飲んで食って今日という二度と戻らない貴重な一日がパーとなった。
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