砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

粟野東にある浪花堂の栗粉餅を食べながら創業年をググる

全国的な現象かどうかは知らないが、この時季になると岐阜の和菓子屋の店頭は栗一色ですな。ギリギリ秋晴れの粟野東界隈を散策した昨日の僕は、とっくに定番となっている和菓子屋探訪を楽しんだ。ちなみに、栗だけに「栗野」ではなく「粟野(あわの)」なのでイチイチ念のため。『浪花堂』は県道から西に1本入った住宅街に佇んでいるので見落としがちな立地ではあるが、この僕から逃げることはできないよ。だって、地球は丸いしこの僕はグーグルマッパーだから。

浪花堂

鳥瞰(ちょうかん)、すなわち上空から見下ろす鳥の目の如くショーケースの中をのぞき込んだ僕は、そこに整然と並んだ黄金色の珠玉と対峙した。「栗粉餅」だ。さらに見ると栗きんとんや栗おはぎなる品もあったが、ここは「栗粉餅」一択で行こう。店の奥にいた人生の大先輩である店主っぽい男性に「10個入りを2つお願いします」「は?1つ?2つ?」「2つです。ところで創業は何年ですか?」「1日なもんで(笑)」「え?創業が・・・ですか?」「今日中に食べてね。(自宅まで)どれくらいかね?」「あ、1時間くらいです。このお店は何年に始めましたか?」「これは生の栗を使っとるで車ん中に1時間も置いといたらそりゃ食べれんくなるわな(笑)」「(ハハハ、僕はバスで来ました)そうぎょうは、なんねんですか!?」「保冷剤を入れとくね」「・・・ありがとうございます」。こうなったら何が何でも知りたくなったのでライフワークで調べてやる。本当は「真砂町の浪花堂とは何か関係があるのですか?」と尋ねたかった僕だが、それどころではありやせんでしたぜ。とは言え、代金の計算はやたらと早かった大和田(爆)。

浪花堂

自宅に着くや否や保冷剤で冷たくなった上蓋をパカッと開けた僕は、舌で転がす前にまずは目で舐め回すようにじっくり観察した。いい。見た目に神田町の『ベンテンドー』のそれとは何気に異なるが、それが「らしくて」いい。一口頬張ると栗はもとよりモチモチのお餅も絶品だった。明日には硬くなるので一気呵成に食っちまおう。こうなると右横にあった栗おはぎが気になる。

栗粉餅

浪花堂(閉店)の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら maps.app.goo.gl