砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

初代の思いと風味を受け継ぐ両香堂本舗の純金箔入柿羊羹

美しい長良川と青空に映える岐阜城を眺めた16分後にハンバーグとアイスクリームを満喫した昨日の僕は、もう少し城下町を散策しようと大股で南へ歩き出したらあーた、すぐ目と鼻の先の久屋町で明らかにステキな和菓子屋と遭遇した。そして、それは『両香堂本舗』だった。いい。これ見よがしに歴史ある看板の「両香堂」のシンメトリーが僕の気持ちをすっげぇ高揚させた。

両香堂本舗

明治16年に岐阜県は大垣市で創業。太平洋戦争中の休業後に岐阜市に移転したとか。岐阜市に移転して本当に正解でしたね。大垣市だったら今日まで存続していなかったかも知れませんね。ま、それは非難ゴーゴーだと思いますよ。訂正してお詫び申し上げます。名物は「柿羊羹」だ。初代が柿の品種改良から始め、その製法を突き詰めて作り上げた艶やかな一級品だ。その製法はもとより初代の思い、柿本来の風味も代々受け継がれている。僕、一度も食べたことないけど。

両香堂本舗の店内

向かって右側の主たるショーケースの中には「元祖柿羊羹」と金沢から取り寄せている純金箔を練り込んだ「純金箔入柿羊羹」の2種類が並んでいた。「やっぱ味わいは全然違うんですか?」「いえ、まったく同じですよ」「はい?そうなんですか(笑)」「はい、切った断面がこのようにキラキラしているんですが味は一緒です」「そうなんですかぁ。キレイですもんね」。とは言え、今さら後には引けない見栄っ張り男ゆえに「純金箔入柿羊羹をひとつください」と僕は言った。

両香堂本舗のショーケース

ペースト状にした干柿をあんを使わない錦玉ようかんに合わせると半割れの竹に流し込むという140年も変わらない製法による一級品だ。さらにはこの僕クラスになると金沢から取り寄せた純金箔を練り込んだゴールデンな珠玉の特級品がお似合いだろう。では、今からいただきます。

純金箔入柿羊羹

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