プチ大都会である岐阜シティの魅力をサクッと伝えるべく、岐阜市を細分化して町別に紹介する「ぎふ町旅」シリーズ。こんな画期的な企画をタダでやってあげているこの僕をもっと評価してやったらどうなんだ。ってことで、第188弾は椿洞だよ。最寄りのバス停から40分ちょいも地味に地道に歩いてたどり着いた『岐阜市畜産センター公園 ビジターハウス』で休憩しながら日記を書いた。その後、さらに歩いてたどり着いた『七草』はすっげぇいい。その店の佇まいも寡黙で控えめな女将さんの所作も料理の味も最高にグッジョブだった。今日もいい一日だった。
ピーカンの青空の下、花粉が舞う田園風景の中をヘトヘトになるくらい歩いて疲れ果てた僕は、確実に35年以上ぶりとなるだろう『岐阜市畜産センター公園 ビジターハウス』に駆け込むとポカーっとお口を開けて放心状態で休憩した。そして、この際だからとついでに日記を書いた。
いい感じに呼吸が整った僕は、そこからさらに11分間くらい歩いて『七草』を視界に捉えた。そして、思わず声を漏らした。いい。完璧にいい。飾らないロケーションもいいが、気取らない古民家風の店舗の佇まいも実にいい。ただ、くるくる回る黄色いパトライトには何気に笑った。
引き戸を開けて店内に一歩足を踏み入れると俗世間とは異なる別天地、まさに壺中の天のような清楚で清潔な空間が広がった。カウンターの椅子はミリ単位で均等に並んでいるように見えた。
今日の献立は「蒸しギョーザ」「鯛の煮つけ」「カスベの煮つけ」の3種類だった。「カスベって何ですか?」「赤いエイのことです」「そうですか。では、鯛の煮つけでお願いします」「煮物は大根と里芋のどちらにしますか?」「では、里芋で」「食後は珈琲と紅茶のどちらにしますか?」「珈琲でお願いします」。寡黙な女将さんとの会話はそれだけだった。しばらくするとステキな膳が目の前に供された。とにかく何を食っても間違いなく美味しかった。鯛の煮つけはもとより緑の何かのおひたしもきっとそこらへんで摘んできただろうツクシの佃煮も当然の如く里芋も。特に汁物がモーレツに美味しかった。僕の貸し切り状態でゆっくり味わうことができてご満悦。
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