砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0067滴:ケースごとの最悪を想定してみる

昨日の巻頭文の“♪”の件で、全国に28名ほどの“杉山さん、何でそん なことを言うの?だってそんなこと自由じゃない!”という、私のファン を作ってしまったような、そんな気がする@目を閉じて、免疫力を高めて いる真っ只中の杉山です。…そして、開眼。(☆_☆)

やっぱりホットな感情を相手に伝えるには、絵文字や顔文字や♪よね~。 (^・^)  (☆☆)  (^^;)   ・・・吐ッきそうで~す♪

体調、悪りぃ…☆彡

さぁ、そんな主義主張なんて一日で変えてやるぜって言っても本当はでき るだけ絵文字は自粛していただけるとありがたいんだけどでも住人のみな さんにはホットな感情を思いっ切り表現して欲しいので多少のことは目を つぶるけどいつかは絵文字に住民税を課税してやるってハナシはバシッと やめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■実際に身に振りかかってから、 初めて感じるギャップとか自分の限界って、結構、重いものです。

口では何とでも言えるし、アタマの中では 完璧なシミュレーションができているのに、戸惑ってしまいます。

■そんな出来事が、当時24歳の私にもありました。

最初の就職先の、浜松での出来事です。その浜松で、 なんとこの私が、下着泥棒に間違えられたことがあるんです。

■ある夜、さっそうとジョギングをしていたら どこからともなく“下着ドロボウ!”と大きな声が上がりました。

実際、そこの地域では、よく下着泥棒が出ていたらしい。 し、そのとき、本当に出たらしいです。

■そんな声が上がるや否や、私は、12~13人の懐中電燈を持った 眼光するどい老若男女に囲まれました。

良いか悪いかは別にして、こんなに大勢に囲まれたことは 生まれて初めてでした。

■「お前だろう」「正直に言え!」

この状況では、このセリフしかないという定跡で、攻めてきました。

私は、やったとしても「お前だろう」と言われて、 素直に「私です」と言う奴はいないだろ、と思いながらも困惑しました。

■懐中電灯を顔に当てられて、ただひたすら首を振る私に

「じゃあ、何でそんなに汗をかいてるんだ?」と、

「ジョギングしてたんだよ。フツーは汗かくだろ、ボケ!」と私。

まったく発展しない言葉の応酬が続き、そして、 それが沈黙に変わりました。

■警察が来る前に、何とか疑いが晴れました。

その日は、会社に辞表を提出したばかりで、同僚や少なくとも上司からは 冷たい目で見られていたので、助けを求める人もいませんでした。

■孤独ってヤツです。

多分、その日は、浜松の中でも10本の指に入るくらい 孤独な青年だったと思います。中田島砂丘に半分埋まっている状態です。

■しばらくして、急に腹立たしく感じましたが、そのときは、

その窮地に追い込まれたときには、本当に言いたいことの 3分の1も言えませんでした。

ただ、唇と舌が異常に乾き、

“マズイ”“どうしよう”“楽になろうか”“せいぜい書類送検だけだ” って、アタマの中をグルグルと、意に反した言葉が、駆け巡りました。

■サスペンス・ドラマの取調室シーンで、 なんで冤罪なのに認めちゃうんだよ、って前から思っていましたが、

私は絶対に、吐く。やっていなくても、吐く。 そんな、つまらない自信が、芽生えてしまいました。

■いくらアタマの中でシミュレートしていても、 その場になってみなきゃ、分からないことは、たくさんあります。

だからと言って、何もしなくていい訳ではありませんし、 “火事場の馬鹿力”も、そうそう当てにはなりません。

■自分自身や自分の会社にとっての、 リスクヘッジ(危機回避)に対する意識如何で、大きな差ができます。

この大きな差は、同業他社やライバルとの差ではなく、 不意を突かれて困惑した、そんな自分自身との大きな差です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

攻めよりも守りを固めた方が、絶対強くなると、 下着泥棒の一件と中日の優勝で、そう感じました。

下着泥棒に疑われたことも、 ネタになったので、これでチャラです。

そんな砂丘が似合う男から、感謝のプレゼントです。 たった5冊しかないので、先着即行順でございます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━