砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0576滴:お仕事の、間口と奥行き

伊勢自動車道の久居ICを降りた私は国道42号線をひたすら西へ走った。 ジャスコまで50kmと言う信じられない看板を雨の尾鷲の手前で確認した。 熊野灘の風を左から受けながら着いた先が新宮だった@随分前の杉山です。

ちなみに、その当時は久居ICが終点でした。今、和歌山県が大好きです。

ですから、若山富三郎とか若山牧水って聞いただけでも鳥肌が立つ私です。

さぁ、そんな陸の孤島の那智勝浦にはきっと私を引き寄せるなにかがある ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■3万円もしたユーキャンの日本地図で那智勝浦を眺めていたら、

昔のお客さんである会社の社長の息子の友人が来ました。そう、 その男性は今までに中小企業診断士の試験を4回も落ちてます。

■5回目で受かるかどうかは別にして、受かったら、

どっちの方向に進めばよいのかを聞いて来ました。 つまりコンサルとして専門とする分野のことです。

■だから、そんな時間があるのなら勉強をした方が絶対にいいのですが、

日本地図を眺めながら2つのパターンをやさしくお話しました。要は、 コンサルのお仕事って間口が広いか奥行きが深いかどっちかなんです。

■間口が広いのは、実態のないおとぎ話の世界です。そう、

猫と杓子のブランディングやマーケティングのことです。 薄い知識もそれらしく語ればそれらしく聞こえるんです。

■奥行きが深いのは、経験に基づく数字と現場の世界です。

そう、自分が歩んだ年数と実体験を絡めた知恵なんです。 でも、これはかなり重いのでそんなに数はこなせません。

■で、有資格者の中小企業診断士が食っても行けないのは、

間口が狭く奥行きが30cmくらいしかないからなんです。 要は、目の前の参考書を音読してるだけ、ってことです。

■どんな世界でも胸のバッヂだけでは食っては行けません。

逆にネットの世界では有資格者なんかほとんどいません。 だから、右を見ても左を見ても間口がとっても広いです。

■そして、コンサルに限らずどんなお仕事でもみんな同じなんです。

だから、自分の仕事の間口と奥行きを考えてみることです。そう、 無理なことを頑張っていたり簡単なことを見落としてるはずです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

だからと言って、上手を言ってそれらしくやる人ばっかが、 異常に増えても異常な世界です。そう、入ろうと思っても、

間口はご立派で広いけど奥行きがまったくありゃしません。 逆にうなぎの寝床のように奥に深いだけでも息苦しいです。

とかくにこの世は住みにくい。悲しいことに、 間口が広く奥行きが深い人などそうはいない。

こんな私って自分の勝手なイメージは、 間口が8mで奥行きが2mくらいです。

でも、ちょっと変わったマニアっぽい人から見たならば、 間口が30cmで奥行きが80mくらいに見えるでしょう。

では、これから日本地図の国道1号線を北西に走ります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━