砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0597滴:砂漠に水

毎週土曜日の午後にシカゴを聴きながら靴を磨く私は、プレーントゥから シューツリーを抜くときに歯茎を激しく打った@首から上が命の杉山です。

ちなみに、バネ式のシューツリーだったので、想定外の激しい威力でした。

ですから、せっかく治った口内炎が、また勃発しそうな嫌な予感がします。

さぁ、そんなあまりの激痛に手で口を抑えたら靴クリームがついちゃった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■4日前、名古屋駅の構内にあるちょっと高級なレストランにいました。

昨年の夏にもお話をした黒塗りのベンツに乗った社長とです。そして、 その黒塗りのベンツはさらに一回り大きなベンツに成長していました。

■得体の知れない食べ物を口にかき込んでいる私に、

その56歳と10ヶ月の社長が真顔で言いました。 一体いくら払えばうちに来てくれるんだ、ってね。

■で、年収3000万円でどうですか?

って昨年の夏には言われました。でも、 月収30万円でも食って行ける私には、

■燃えるゴミにしか思えません。きっと同じ紙だったら、

まだクリネックスの方が使い道があるはずです。また、 どれだけ真剣に考えてみてもサラリーマンの私なんて、

■年収にして580万円分も働きません。そう、

その価値なんてせいぜい550万円程度です。 口の中が空になると丁重にお断りをしました。

■きっとみなさんが思っている×10倍以上は、

こんな私はまったく欲がありません。だから、 最近では生命欲でさえちと薄らいできました。

■そう、今がピークで質素が最も贅沢なんです。だから、

基本的に外車に乗る人とは波長が合いません。そして、 それがカローラより安い外車であっても同じことです。

■砂漠に水。

砂漠では紙切れよりもコップ1杯の水の方が貴重です。だから、 質素が最も贅沢だって思えない人とはきっと長くは続きません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そして、水がなければどんな生き物でも生きられません。

だから、そんな1杯の水をお届けするのが私の仕事です、 って得体の知れない食べ物を口に含んでそう言いました。

ま、1杯でなくても1滴でも十分です。

裸で生まれて裸で死んでいくからこそ、 生きている間は思いっ切り贅沢をする。

そんな貧乏な考え方の奴とはまったくもって気が合わん。

でも、その56歳と10ヶ月の社長は、 こんな私が感動するくらい質素でした。

でも、サラリーマンには戻れないカラダになった私です。

今日はもういないオヤジの誕生日です。だから、 そんな朝に目が覚めただけでも私には贅沢です。

※ 【第355滴】に当時は56歳と2ヶ月で登場です。 また、掲載に当たっては当然、許可を得ております。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━