砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0666滴:病気と病人、そして病巣

あれは15年前、新岐阜百貨店の外商を自宅に呼んで結婚指輪を選ぶとき、 「僕、はめないから婚約指輪は要らない」と言った@爆笑された杉山です。

ちなみに、男性もダイヤがついた婚約指輪を買うものだと信じていました。

ですから、せっかく思い切って言ったのに全員で涙を流して笑いやがった。

さぁ、そんな今では新岐阜百貨店は幕を閉じて結婚指輪はどこかへ消えた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■小さい頃から優秀で小学校の卒業文集に書いた夢のとおり、

立派な医者になった同級生と2人で飲んだことがあります。 真夏の居酒屋でジョッキを何回も空けては話し込みました。

■汗を掻きながら生ビールを飲んで確信したことは、

医者でもサラリーマンだと給料が安いってことと、 医者が詳しいのは病気についてだけってことです。

■だから、病気について詳しくても、

病人については詳しくありません。 発生した病気には対処ができても、

■発症した病人には手が施せません。それは、

おそらく教科書にも載っていないからです。 しかし、病気より病人を治す方が大切です。

■病巣は切ればいいんです。だから、

悪い社員がいれば切ればOKです。 しかし、会社から感染したんです。

■そう、どれだけ見事に病気のモトを断ち切ったところで、

病人である会社を治さなければ同じことの繰り返しです。 要は、悪い社員ではなく会社自体が病巣、ってことです。

■どんな会社にもきっと1人は悪い社員がいるものです。

なにをもって悪いと言うかのは別にして、多くの場合、 小さな会社の社長は悪い社員を見てホッと安心します。

■だから、会社の業績が悪いのも、いい社員が辞めるのも、

すべてはそいつのせいなんです。そうしてホッとします。 しかし、本当に治癒しなきゃいけないのは会社自体です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

大きなケガをすると小さなケガが痛くないのと同じです。 小さなケガだけだったら、それだけでも十分に痛いのに。

どんな人だってなにか1つ悪いところを見つけては、 すべてをそのせいにしてホッと安心をするものです。

だから、自分のアタマの中の片隅から、 小さな不安を取り除いてはいけません。

なにか1つ小さな不安をアタマに入れておくと、 それ以上の大きな不安が発生しにくいはずです。

しかし、致命的な不安ならNGです。 サッサと対処して取り除きましょう。

そして、病気は悪いものではありません。 死んだら病気にさえも相手にされません。

だから、きっと生きている証拠なんです。

肝心なのは病人への対処と感染元である病巣の解明です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━