砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0770滴:『愛の讃歌』は歌わない

どれだけ注意をしても青いハンカチを青いハンケチと言ってしまう義父は、 夕食のときに孫からも相手にされない@静かな食卓が重く感じる杉山です。

ちなみに、義父が言っている佑ちゃんは石原裕次郎のことかも知れません。

ですから、激動の昭和を生き抜いた粋な男にはハンケチとしか言えません。

さぁ、そんな裕子って名前は記憶に残るけれど佑子と祐子は漢字を間違う ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■お葬式にはなにがあっても参列しますが、

結婚式にはまず出席しない社長がいます。 結婚するのがたとえ社員であってもです。

■いや、むしろ社員だからこそ出席を拒みます。

そう、小さな会社では社長が主賓になります。 下手をすると仲人になるケースもあるんです。

■多くの場合、結婚式に出席した社長は、

上から順番に席次表を薄目で追います。 自分が何番目の位なのかを確かめます。

■そして、席次表に書かれた意味の無い肩書きを見て、

ビールを右手にグラスを左手に注ぎに回るはずです。 だから、席次表に書かれた肩書きの順番に回ります。

■お葬式には参列しても結婚式には出席しないその社長は、

社員からでも一切、今では結婚式のご招待をされません。 社員は社長が結婚式に出ないことを知っているからです。

■そして、その理由は深く頷けるほど正しいものでした。

すべての社員がズッと会社に残る訳ではないからです。 だから、きっと辞めてしまう社員の方が多いからです。

■社員の大切な想い出のアルバムに傷をつけたくないと言いました。

回したビデオに撮った写真に辞めた会社の社長の顔は要りません。 社員が辞めなくたって会社が続かない場合もあるとも言いました。

■そして、心の底から社員を祝福をするのであれば、

長いスピーチや下手なカラオケなど言語道断です。 だから、黙って基本給を上げさえすればOKです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

世の中に存在する小さな会社の社長は、 なにがあっても結婚式に出たがります。

お葬式にはナンバー2を出すくせにね。

きっと社員やお客さんの人生の門出を祝うんだとか言いますが、 ならば社員やお客さんの身内の終幕にも手を合わせるべきです。

そして、どう言う訳だか仲人をお願いした社員って、 それから3年後には間違いなく会社を辞めています。

そう、社長を仲人にする奴なんて、 まず間違いなくおべっか野郎です。

結局、仕事ができないので辞めざるを得ないんです。 要は、仲人をお願いしてもその効力は3年程度です。

社長と社員は家族ではなくて他人です。 必ずいつかはきっと分かれて別れます。

いくら歌いたくても『愛の讃歌』は歌っちゃいけません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━