砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0788滴:指折り数える友人のお顔

納戸の奥に『トム&ジェリー』のビデオに紛れてベータ版の古いビデオが、 黄ばんだ新聞紙に包まって発見された@まったく身に覚えがない杉山です。

ちなみに、それは中部経済新聞だったので我が家のものではあり得ません。

ですから、中を確認しようにもベータ版のビデオじゃなんともなりません。

さぁ、そんな明らかに疑いの目で見るのでやってないけど吐きそうになる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■例えば、私が岐阜市の街中で和菓子屋を始めると言ったら、

ほとんどの人は「成功する」とか「行きたい」と言います。 しかし、100%失敗するしだれも来やしないと思います。

■「杉山さんなら知り合いが多いだろうし…」とみんな言います。

「全国甘党の党員がいるじゃないですか…」と笑って言います。 たしかに知り合いはいるけど札幌と那覇からは絶対に来ません。

■万が一、来たとしても一年に1回だけです。

ひょっとしたら一生に1回かも知れません。 札幌に住む木村茂夫が来るとは思えません。

■でも、多くの人はこれを当てにして起業をします。

一年に1回来るか来ないかの友人を当てにします。 そう、その人を見込み客として融資を依頼します。

■でも、銀行はそれを決してお客と思っちゃいません。

銀行がお客と思っていない人はお客じゃありません。 要は、お顔が浮かぶような人はお客じゃないんです。

■きっと木村茂夫は名古屋へ出張したときに岐阜に寄ります。

そして、1575円の今月のお勧め商品を買ってくれます。 2日後、私は木村茂夫をエクセルの顧客名簿に登録します。

■これにて木村茂夫は終わりです。

もう二度とコイツは現れません。 友人と思っていても終わったの。

■起業をするときとか新しい事業を始めるときに、

指で友人のお顔を数えるようでは終わりなのよ。 お顔が浮かばない人たちが本当のお客さんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

それ以前に「絶対に成功しますよ~」と言う奴は友人ではありません。 きっと「バカかお前」とか「なにを血迷っとる」と言うのが友人です。

こんな私は間違っても箱物の商売に手を出さないんですが、 みんな最後はアナログだとか言ってお店を持ちたがります。

男性は気に入った客しか入れない珈琲店で、 女性はとってもオシャレなお花屋さんです。

潰れるのが0.03の視力でも目に見えています。 オープンをしたのに友人が来てくれないのは、

友人が悪いんじゃなくて指で数えた本人がバカなんです。 アナログってのは箱物を作ると言うことではありません。

友人も辛いです。自分の失敗に巻き込んではいけません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━