日本経済新聞の中の『私の履歴書』という名物コーナーに連載したい私は、 連載が認められる条件を電話で訊ねた@まったく相手にされない杉山です。
ちなみに、なんとなくメールだと証拠が残る気がしたので電話にしました。
ですから、「来年にはブレイクする男だ」と受話器に向かって言いました。
さぁ、そんな「今年から」と言えない自分に今ひとつ伸びない原因がある ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■昨日、私と同世代の若い社長と喫茶店で食事をしました。
岐阜市長森にあるコロンビアという名前の古い喫茶店で、 黒豚のローストンカツがとても美味しくてご満悦でした。
■だから、そんなことはどうでもいいんです。
その若い社長から面白いお話を訊きました。 どんな人でもできる営業のコツのお話です。
■神戸で建材を販売する30代後半の一人の男性がいます。
私と黒豚のローストンカツを食っていた社長の友人です。 その男性は建材のサンプルを片手に神戸市内を回ります。
■とにかく建築関係の会社ならゼネコンから街の工務店まで訪問します。
会社を選ぶことなく軒並み建材のサンプルを片手に走り回っています。 そして、その男性のクロージングがモーレツに高い確率で成功します。
■その男性は中国の方です。趙さんか張さんなのか漢字は分かりませんが、
チョーさんと名乗ります。だから、日本では商売がやりにくいはずです。 要は、建材の善し悪しよりも自分を信用してもらわなければなりません。
■そこでチョーさんがまず最初にやることは、
自己紹介です。初対面の相手に名刺を渡し、 おもむろに「自己紹介をさせて下さい」と、
■大きな声で胸を張って言い切ります。そして、
中国人であること日本の大学を卒業したこと、 商売の考え方を含めて10分間ほど喋ります。
■ここまでの作業でまずクロージングまで持っていけます。
たったの10分間です。それも自分を紹介しただけです。 肝心なのは建材ではなくそれを売っている本人なんです。
■今、マウス片手のほとんどの方はお仕事でもプライベートでも、
初対面の相手に名刺を渡しながら苗字しか名乗らないはずです。 自分の名前も満足に言えない奴に商品の善し悪しは語れません。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
私に黒豚のローストンカツと面白いお話をご馳走してくれた社長です。
昨日の【私説】は匿名についてサラッと書きました。 匿名とかペンネームはハッキリ言って鬱陶しいです。
スパムとかウイルスとまったく同じレベルです。 怖いのは匿名とかペンネームに逃げることです。
すると「やっても自分だと分からない」と思い込みます。 そして、それが習慣化されてつまらない犯罪が起きます。
きっと中国の方は日本で商売をするにはハンディを背負っています。 でも、ハッキリと自己紹介をするだけでハンディが武器となります。
今、その男性は部下に450万円のボーナスを支給して、 次に乗り換える車は1500万円のベンツのご予定です。
それもこれもたった10分程度の自己紹介のおかげです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━