十数年ぶりに訪れた床屋の主人が「どんな感じにするの?」と訊いたので、 迷わず「岩城滉一みたいに!」と言った@十数年前と同じ注文の杉山です。
ちなみに、正確にはクールス時代の鋭利な感じの岩城滉一を希望しました。
ですから、終わってみれば中途半端に髪が伸びた山本譲二に変身しました。
さぁ、そんな「5発までなら殴った後の福山雅治でもOK」と言ったのに ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■ちょっと前にお肉をこよなく愛す若者から相談を受けました。
彼は、生まれ変わったら松阪牛か飛騨牛になりたいそうです。 日本一美味しい焼肉屋をやりたいというのが彼の野望でした。
■そこで彼は、繁盛する焼肉屋の条件について私に訊ねました。
正直言って、私はここ3~6年ほど焼肉屋に行っていません。 嫌いな訳ではありませんが、行ってまで食べたくありません。
■焼肉は、料理ではありません。
刻んだお肉をお客が焼きます。 屋内で行うバーベキューです。
■しかし、そうは言っても繁盛しているお店と、
お客さんが来ないお店の差は如実にあります。 そこでお客さんがお店を選ぶ条件を訊ねると、
■彼は、次のような順番で答えました。
1.牛の良し悪し 2.手ごろな価格 3.手作りのタレ 4.お店の雰囲気
■彼は、まったく分かっちゃいません。
お客さんは牛か豚かも分かりません。 噛んだときに弾力があればOKです。
■繁盛するお店の条件は、立地だけです。
特に料理を提供するでもない焼肉屋は、 立地さえよければ儲かったも同然です。
■大通りから一本、中に入った中央分離帯がない道沿いがベストです。
車が出しにくいので駐車場には島の型にラインを引かないことです。 牛やタレにこだわるよりも駐車場に引くラインの方が大切なんです。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
極端な話、ホルモンと哺乳瓶の乳首とは噛み心地が変わりません。 大きく違うとすれば、それを飲み込めるかどうかの違いだけです。
というくらいのつもりで考えた方がOKです。 食うお客さんは、なにも知らないど素人です。
提供する側のご都合などまったく通じません。
お肉をこよなく愛せば愛すほど牛にこだわりますが、 お客さんは牛でも豚でも馬でも熊でも同じなんです。
基本的には、肉と野菜と魚の分類しか存在しません。
というくらいのつもりで考えた方がOKです。
いつも私は思いますが、商品にこだわればこだわるほど、 それを提供する側とお客さんとの溝は確実に深まります。
あなたの想いは重いんです。
売りたければ、ある程度いい加減じゃないと売れません。 つまらんことに一人でこだわっているから繁盛しません。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━