砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1362滴:騙されて満足するまで騙し切る

ネットサ~フィンで「日本一影の薄い県は栃木県」という記事を見つけて、 たしかになにも頭に浮かばないと頷いた@岐阜県は7番目だった杉山です。

ちなみに、この年になるまで日光は茨城県にあると勘違いをしていました。

ですから、「栃」という字を栃の実せんべい以外に見たことがありません。

さぁ、そんな「日本一美人が少ない県」は群馬県で栃木県は6番目だった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもので、

本当に素晴らしい社長とお会いしました。 つまり、私も素晴らしいということです。

■年齢は50代の後半だろうか。短く刈った髪は白く、

男の私が見ても見惚れるほどの品のある襟足だった。 濃紺のスーツを身に纏った彼は葉巻を愛用していた。

■彼は「杉山さんな、商売はな騙し合いやねん」と言った。

私は、大阪弁だとせっかくの風貌がパーになると思った。 そして「それってどないな意味でっしゃろ?」と訊ねた。

■それが、正しい大阪弁だとは思わなかったが、

正しい大阪弁に染まりたいとも思わなかった。 すると「お客が不満に思ったら詐欺や」と彼。

■そう、原価に上乗せして売る時点であなたは相手を騙しているのです。

商売は上手に騙すこと。相手がそれに不満を持ったら詐欺となります。 彼は「言い換えれば3万円の壺でも100万円で売ってもええんやで。

■お客がそれで満足さえすればな」と大阪人独特の笑みを浮かべました。

私は、絶対に娘を滋賀県から西へは嫁がせたくないと心に誓いました。 葉巻をふかすと「世の中、銭やで!」と彼。大阪人なんて絶対に嫌だ!

■ふと思ったのですが、彼は本当に素晴らしい社長なのでしょうか。

きっと素晴らしいんです。彼は「相手が騙されてくれることやで。 お客が自ら騙されようとするところまで騙すんや」と言いました。

■次は、どんな手で騙してくれるのか?とワクワクさせることが肝心です。

それが商売の基本だとなにわナンバーのBMWを愛する彼は笑いました。 お客が騙されて満足するまで思いっ切り騙し切ることが繁盛のコツです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

さすがに今回だけは、途中で良心の呵責を覚えてしまいました。 こんなことを書いていていいのだろうか?と自問自答しました。

だから、いいんです。 商売は騙し合いです。

ジバンシーやルイ・ヴィトンの値札なんて言い値ですよ。 原価を知ったら大爆笑します。それでもみんな買います。

詐欺というより窃盗に近い暴挙なのに買い続けています。 それどころか、お客が「もっと騙して」と喜んでいます。

中途半端な値を付けたり、薄い善意を持ったりするので、 いつまで経っても繁盛しないんだとその彼は言いました。

目が3cmくらい飛び出るほどの高い値札を貼れば、 それなりのサービスは絶対にするはずだ、ってね。

もっと騙されたいお客さんは、そこら中にいるものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━