砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1041滴:どんな未熟なものでも自分の記念

封筒に相手の住所を書くときに筆ペンを使う私は番地が「2の11」だと、 縦書きで「二の一一」となって紛らわしい@吉田君の心配をする杉山です。

ちなみに、吉田君とは我が家を担当するクロネコヤマトの優秀な社員です。

ですから、縦書きの「二」と「一一」は非常に見分けにくいので困ります。

さぁ、そんなできれば「2の11の3」番地で暮らす人には送りたくない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■関西では絶大な人気を誇る歌手でタレントのやしきたかじんが、

ある番組の中で落語家の桂ざこばに言った一言がステキでした。 ざこばが「昔に収録した落語のCDが恥ずかしい」と言ったら、

■たかじんが「そんなもんは記念やからええんや」と答えました。

本当にステキな一言です。作ったそのときが確実にベストです。 完璧なデキを狙っていたら頑張ったところで死ぬまで無理です。

■いくらそのときの作品が未熟なものでも、

それは単なる自分にとっての記念なので、 決して汚点や恥部なんかじゃありません。

■確実にそのときの一番なんです。

そして、最も恥ずかしいことは、 未熟を恐れて動かないことです。

■まぁ、ちょっと例えが違うんですが、

棒高跳びの選手を観てよく思います。 思いっ切り有名な選手がパスします。

■5メートルを難なく跳べる有名な選手は、

5メートルをパスします。体力を温存し、 5メートル10センチに備えるためです。

■でも、5メートルがやっと跳べる普通の選手は、

必死に頑張って3回目に見事にクリアーします。 普通の選手の最終記録はその5メートルでした。

■そして、思いっ切り有名な選手の登場です。

すべての挑戦がなんと失敗に終わりました。 だから、5メートルどころか記録ナシです。

■私が言いたいのは「いつまで体力を温存しとんの?」ってことです。

棒高跳びの選手は、立派な公式の記録をちゃんと持っているんです。 なにも持っていない人は今、始めないと死ぬまで記録が残りません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

「ちょっとやればあいつには勝てる」という奴がとっても多い。 「だったら、やって見せてみろよ!」としょっちゅう思います。

私は筆を持ったらピカソ以上の作品を描ける!と言いながら、 まったくなにも描かずに死んじゃったら単なるホラ吹きです。

本当に描ける腕があってもホラ吹きのレッテルが貼られます。 人生の一番を狙っていてはいくら頑張ってもキリがないです。

いくら未熟な結果に終わったとしても、 それがそのときの紛れもない一番です。

目を覆いたくなるような幼稚なものでも、 自分だけの記念なんだと思えばOKです。

今の自分の未熟を気にしてまったくなにもやらない奴は、 幼稚なものどころか参考記録さえもまったく残りません。

やった結果に納得できなきゃ明日またやればいいんです。 なにがあっても自分の仕事の最大の理解者は、自分です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━