砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1139滴:オールマイティーな人々

一昨日、名古屋ではとっても有名な青柳ういろうを義母からもらったので、 鵜飼いの鵜の気持ちになって丸呑みした@さすがに窒息し掛けた杉山です。

ちなみに、前にも言いましたが私の唯一の特技は栗蒸羊羹の一本食いです。

ですから、ビールで押し流さずに丸呑みしたので喉の壁面に付着しました。

さぁ、そんな家族に隠れて呑んだのでもう少しで孤独死するところだった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■なんでもかんでも自分でやらないと気が済まない社長がいます。

彼は「オールマイティーにすべての業務ができる」と言います。 また、社長というものはこうあるべきだと自慢げに主張します。

■でもね、オールマイティーってのは、

言い換えれば中途半端ってことです。 なに一つ身に付かない哀れな人です。

■だから、いくら頑張っても平均点+ちょっとしか取れない人が、

全教科をまんべんなく理解していると言っているのと同じです。 社長は、たった1教科だけ80点以上を取ればそれで十分です。

■オリンピックの十種競技で見事に最高点を出して、

キング・オブ・アスリートと称賛されたところで、 1つ1つの専門競技の記録にはきっと敵いません。

■万が一、勝ったところでたまたまです。

私はオールマイティーだと言う社長に、 まともに仕事ができる奴などいません。

■そして、オールマイティーであるべき存在は、

サラリーマンだけです。広く浅く中途半端な 仕事を望まれる存在はサラリーマンだけです。

■これしかできません!という人間が起業をするんです。

営業も販管も経理もお昼ご飯の買出しもこなせる奴は、 西陽が燦燦と当たる席で珈琲を飲んでいればOKです。

■一生懸命にやったけどなに一つ身に付きませんでした。

そーいう奴こそが立派なオールマイティーな人間です。 それに十種競技は評価は高いけど全然、目立ちません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

まんべんなくできる人間が成功すると思ったら大間違いです。 むしろ、そこら中に目が行き届くので口やかましいだけです。

俺はこれしかできん!という愚直な奴の方が、 絶対に社長とか組織のトップに向いています。

例えて言うなら、本田宗一郎みたいな人です。 そう、目の前の車しか作れないような人です。

要は、困った人しか社長にはなれないんです。

まんべんなくできる奴が頑張っても困った人には敵いません。

だから、自分のことをオールマイティーな人間だと思うなら、 今、勤めている会社にサラリーマンとしてお骨を埋めなさい。

オールマイティーな人間ほど1人じゃ食ってはいけません。

そこらへんを勘違いしている若者が思いっ切り多いために、 いつまで経っても中途半端な起業家が後を絶たないんです。

英語もフランス語もペラペラで司法試験に合格した奴は、 サラリーマンしかまともに生きて行ける道はありません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━