社員数が4桁以上の大きな会社は別にして、 そこらにある中小零細企業の場合を例にお話します。
そのような小さな会社に勤めているサラリーマンは、 ちょっとした悩み事があると必ず社長に相談をします。
直属の上司ではなく、社長に。
それほどフレンドリーな関係かと言えば、そうではなく、 課長や部長が相談相手にもならないほどチャチなんです。
どう言いますか、びしょったらしいの。びしょったらしいというは、
貧乏臭い、頭が悪い、情けないというキーワードの最小公倍数です。
だから直接、社長に相談するのですが、 それがかえって命取りとなります。
この世の中で最も相談相手としてふさわしくないのが社長です。
Q:まず社長というのは、どういう人間がなるものでしょうか?
A:やってはいけないことを平気でやっちゃう人間がなります
サラリーマンになれなかった半端者が社長になるんでしょ。 そうじゃなかったら、親の跡を継いだだけじゃないですか。
そんな奴にまともな答えが出せる訳がありません。
例えば、神妙な顔で「○○をやろうかどうか悩んでいます」と相談した場合、 まず98%以上の確率で「やってみろ」と答えるはずです。
1つに、すべてにおいて挑戦することが美徳だと信じている。 1つに、自分と同じような苦労を味わって欲しいと心の中で思っている。
∴(よって)、止めることはほとんどない。
でも、相手のことを真剣に思って答える人は、絶対に止めますよね。
川の流れをせき止めることができない人は相談相手にはなりません。
「やめておけ」と言う方が「やってみろ」と言うよりも、 何十倍もの勇気とエネルギーが要るものです。
心豊かな人生を歩みたいと思ったら、絶対に社長に相談してはダメよ。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
特に体育会系の社長は尚更です。
高1のときに上級生にやられた理不尽なしごきを 高3になったら喜んでやるような奴はダメです。
資金繰りや人間関係で苦しんだ社長は、 そいつにも同じように苦しんで欲しい。
「お前は、やればできるよ」という言葉の裏側には、 「俺と同じように苦しめ!」という本音があります。
心や腹の中にはなくても、潜在意識レベルでは絶対にあるはずです。 間違いなくあります。100%あります。ない社長は存在しません。
本当に相手のことを思っている社長だったら、 たった1回の相談に乗っただけで「やってみろ」とは言いません。
川の流れをせき止めることができる人間はそうはいない。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━