砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1250滴:歌わないユーミンが好き

大晦日に5時間半もかけて放送されたK-1の試合をすべて録画したので、 つい先ほど全試合を観終わった@毎年、自己記録を更新している杉山です。

ちなみに、5時間半ものモーレツに長いビデオを18分で観終わりました。

ですから、早送りをしていた左手の人差し指がピクピクと痙攣しています。

さぁ、そんな素肌の男性ばかりだったのでテレビ画面がズッと肌色だった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■立案する能力とそれを遂行する能力とはまったく別物です。

アイディアがほとんど浮かばないという社長が多いですが、 でも、そんなつまらんことなど心配する必要はありません。

■みなさんは稲垣潤一をご存知でしょうか。

そうです『ドラマティック・レイン』を 代表曲に持つ往年のミュージシャンです。

■彼は、どう見てもシンガーソングライターに見えてしまいますが、

でも、あの楽曲の作詞は秋元康で作曲は筒美京平によるものです。 そう、彼の楽曲は他の作詞&作曲家の提供によるものばっかです。

■自身が手掛けた楽曲のリリースは皆無に等しいです。

それが、彼のイメージじゃないと言う人も多いです。 過去に、そんなことを言ったのは私の妹だけですが。

■あのフランク・シナトラは、自身で曲など1つも作っていません。

『マイ・ウェイ』も『ニューヨーク・ニューヨーク』もそうです。 そんなもの作る人と歌う人は別でもなんでもまったく構いません。

■たしかに『卒業写真』はユーミンが作った名曲の中の名曲ですが、

あいつが歌うよりハイ・ファイ・セットが歌った方が感動します。 なぜか日本人は、自身で作った人間を過剰なほど高く評価します。

■こう言ってはなんですが、お金を払えば作る人間など腐るほどいます。

それをよく魅せて、まるで自分の分身のように演じる人間が貴重です。 初代が0から作った会社が立派な訳でも素晴らしい訳でもありません。

■テレビもインターネットもなかった時代だったから、

あまりに暇でそれしかやることがなかっただけです。 作ることより上手く魅せることの方が難しいんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

ユーミンが作った『いちご白書をもう一度』は、 バンバンが歌った方が彼女が歌うより泣けます。

私が「何代目ですか?」とある社長に訊ねたら、 彼は「養子ですから」と小さな声で答えました。

だから、私は何代目や?と訊いとるんや! 戸籍謄本の中身なんか訊いとらへんやろ!

と、冷静に思いました。

養子でも実子でも「親父が作った会社だからね…」と言いますが、 作るだけなら暇さえあればどんな人間でもきっと作れるはずです。

それを永続させるためには、上手に演じることが大切です。 世の中は、パフォーマンスが上手い人間用にできています。

いいものがよく見える訳ではありません。 演じ手が上手いからよく見えるだけです。

もっと言えば、それが悪いものでも演じ手が上手ければ、 間違いなくいいものに見えるはずです。そんなものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━