長崎県で居酒屋を営む三十路の若女将が「杉山さんはサユラーなの?」と、 艶っぽい声で私に訊ねた@「サユリストが正解」と教えてあげた杉山です。
ちなみに、きっとご存知だとは思いますが吉永小百合のファンのことです。
ですから、アムラーとかシノラーとか間の抜けた遠州弁じゃないんだから。
さぁ、そんな若女将は先週の土曜日まで「終わり名古屋」だと思っていた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■私の豊富な経験上、小さな会社のほとんどが、
月曜日の午前中に営業会議を行うと思います。 やらないにしても朝礼が異常に長いはずです。
■そう、ヤル気のないサラリーマンにとっては、
デンジャラス・マンデーなのです。できれば、 差し障りのないお客の会社へ直行したいです。
■でも、社長はそれを絶対に許しません。
月曜日の朝が唯一の見せ場だからです。 2連休の鬱積が一気に爆発するのです。
■だから、腐っても月曜日の午前中には悪い報告は避けるべきです。
たき火にサラダ油を降り注ぐようなものなんです。もっと言えば、 月曜日に限らず何曜日でも午前中に報告をするのはやめましょう。
■報告するのは、午後2時です。45歳を過ぎた社長は、
昼食を取った後、1時間を掛けて胃が消化し始めます。 そのとき体の中のすべての血液が胃へ集中するのです。
■よくご覧なさい。午後1時半の社長はボーっとしています。
ちょっと待てッ!今がチャンスだと思ったら大間違いです。 今、報告をしても報告を受けたことすら覚えちゃいません。
■だって、脳に血流が行き届いていないんだよ。
だから、いい報告もしてはもったいないです。 昼食後、十分に消化した午後2時が最適です。
■やっと脳へ血が流れ始めるときなので、
物事の善し悪しが薄っすら分かります。 そう、社長に報告するなら午後2時に。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
正解は、尾張名古屋です。
いくらいい報告でも午前中に社長に報告すると、 「よくやった!引き続き頼むぞ!」となります。
一時の評価のためにその後がズッと苦労します。
一方、悪い報告を面と向かって午前中にすると、 社長のヤル気に水を差すので打ちのめされます。
どんな社長でも午前中だけはヤル気なのよ。
悪い報告を午後2時にすると怒りが6掛けになります。 いい報告を午後2時にすると純粋に喜んで終わります。
血流がいい塩梅(あんばい)だからです。
では、ここでウルトラCをお伝えしましょう。 午後2時に助手席の社長に報告することです。
車の中は密室なので、お互いが前方を向いています。 いい報告はさらによく悪い報告はそれで終わります。
そう、お客の会社へ社長を連れて行く用事があれば、 先方へ午後2時半に着くようにアポを入れましょう。
わずか30分の中で一気呵成に報告しまくるのです。
ちょっと難しいかも知れませんが、できればその日の社長には、 ちょっと消化に時間が掛かる肉類を食べてもらいたいものです。
仕事は成果よりも報告が無難にできるかどうかだけです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━