砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1705滴:コケる会社の対処方法~貸借で考える

一昨日の「どうしてコケるの?法人(会社)編」の対処方法です。

会議が多い会社はコケるというお話をしました。絶対です。

その理由は、複数の人間が集まると拡大路線にしかならないからです。 「みんな、頑張ろう!」は、気持ちのよい合言葉です。

しかし、頑張ってもなんともならないことの方が世の中には多いです。

では、どうしてみんなそんなに頑張ろうとするのでしょうか?

その答えは、超簡単です。

それは、損益で物事を考えているからです。

バカな社長は、売上げを伸ばそうと頑張ります。 それより少しマシな社長は、利益を上げようと動きます。

しかし、これでは先が思いやられますし、 3年先にこれらの会社は存在しません。

売上げ云々の社長など言語道断だとしても、 利益を重視する社長も似たようなものです。

利益なんて帳面上の操作でなんとでも調整できます。

損益は、インチキです。

肝心なのは、貸借です。

要は、借金と同じ分だけ現金(キャッシュ)を持っているかどうかです。

借金が5000万円あっても、それと同じ額のキャッシュが 普通預金の通帳の中にあれば、200%潰れっこありません。

その反対に、利益が1億円あっても、借金も同じ分だけあって、 キャッシュが1000万円しかなかったら3年後には潰れます。

それを黒字倒産と言います。ビジネスの世界では、最もミジメな倒産です。

絶えず、負(マイナス)を±0(チャラ)の状態にしているかどうかです。

借金などいくらあってもまったく構いません。 それと同じ分だけキャッシュがありさえすれば。

帳面上の見せ掛けの数字に一喜一憂しているからコケるんです。

売上げや利益なんてなんとでもごまかせます。 たった1つ。ごまかせないのは貸借だけです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

これは会社のことに限りません。 自分自身にも置き換えてみて下さい。

いくら自分にマイナスの面があっても、 それと同じ分だけプラスがあればいいんです。

ところが、1つでも悪い部分があると凹む奴が多いです。 その裏側には、3つも4つもいい部分があるのに。

それを愚か者と言います。

損益で考えると必ず手首を切りたくなります。

貸借で考えると「俺って天才!」と思います。

3つダメだったら、3ついいところがあればOKじゃないですか。

いい加減、会社も個人も損益で考えるのはやめましょう。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━