砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1792滴:正しいクチコミ菌の散らし方

ちょっと肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

厄介な新型インフルエンザもひたひたと広がっているようです。

そこで、ふと思ったのですが、 インフルエンザのウイルスは横に広がりますよね。

まぁ、当然、同じ世代、同じクラスという1つの集合体がそこにあるので、 その中で増殖することは至極自然だと言えば自然です。

そうです。ここまでが前置きだったのです。

世間で言うところのクチコミもまったく同じです。

よく「クチコミ営業だと経費がほとんど掛からないから助かる」とか、 「効率の良いクチコミのやり方を教えて下さい」と言う連中が多いです。

では、どうやれば新種のウイルスのように効率良く広がるのでしょうか。

だから、菌は横にしか広がりませんって。

井戸端会議の主婦がいくら噂をしても、 その程度の主婦層にしか広がりません。

中高生が菌を広めても、中高年には感染しません。 中高年にはハンコ注射の免疫力が未だに健在です。

雑魚からは、雑魚にしか広がらない。

これが鉄則です。

例えば、上司から部下への流れを考えてみると、 それはクチコミではなくて支持命令となります。

それを受けた部下が喜んで広めると思いますか?

課長が放ったクチコミ情報は、他の課長にしか広がらない。

だから、どうせクチコミで広めたいなら、最初に抑えるのは社長が理想です。 社長は、社長にクチコミをするものです。

ハイソサエティなお客を望むならば、いくら雑魚に情報を流したところで 時間と労力の大いなるムダです。

クチコミは、横にしか広がりません。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

時節柄、不謹慎だと思われる表現が若干ありましたが、 1つの比喩表現だと割り切って読み飛ばすか目をつむって下さい。

お客に物を売るにも、相手に言葉や思いを伝えるにも、 その「層」が肝心だと思うんですよね。

層=カテゴリでもなく年齢でもなく育った場所でもない曖昧なもの。

平たく言えば、横並びの連中。

分相応という言葉がありますが、その分の奴には、 そいつに合った分の奴しか集まらないし、そのレベルの言葉しか伝わらない。

横にしか広がらないと思いますけどね。思いでも言葉でも新種の菌でも。

だとすれば、最初にダルマ落としのどの層を狙うかが最も肝心なのでは。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━