砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1874滴:仕事は巨大な紙粘土の塊から始まる

仕事に限らず何でも同じだと思うのですが、

世の中に「ないものは物理的にない」ですよね。

前にも言ったように「発明ではなく、発見しかない」と。

電気もエジソンが発明したのではなく発見しただけ。

最初から存在するものを具現化しただけのことです。

そこで本題。

仕事もそれとまったく同じです。

多くの人は「新事業を0(若しくは1)から立ち上げる」と言いますが、 最初から存在しない事業を立ち上げることは絶対にできません。

すべてある。この世の中に存在する。

あるものをいかに上手く整えるか、削るかだけです。

もっと分かりやすく言えば、目の前に巨大な紙粘土の塊があるとします。

それを少しずつ丁寧に削っていくことが新しい仕事です。 間違っても、0から組み立てていくことではありません。

しかし、それを理解している社長は100人中0人です。

みんな0ベースからベタ基礎を作り、柱を立て、 太い梁を組もうと一生懸命に作業をしています。

だから、完成したものを見れば、わけの分からない抽象的な 儲かるかそうでないか目を疑いたくなる物体がそこにあるだけ。

あるものをいかに上手く整えるか、削るかだけを考えてやれば、 仕上がったものは極めて単純でシンプルなものになるはずです。

ない知恵を振り絞って考えた挙句の分厚い経営計画書のその中身。 たった1円の価値もないことを一生懸命にやっているだけじゃないですか。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

まだ実物を観たことがないので何とも言えませんが、 ガウディのサグラダ・ファミリア。

完成までにあと200年以上もかかると言われていますが、 あれは「0から組み立てている」のでしょうかね?

下から見上げる素人たちからはそう見えても、 空の上にいるガウディからすれば、削っているだけのようにも思えます。

できる人間のいい仕事とは、得てしてそーいうものではないでしょうか。

昨晩は、雨のせいで頭が痛くて午後9時半に寝ました。今日は、 たまった仕事を片付けないと叱られるのでこの辺で失敬します。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━